6月18日から6日間の日程で、2025年春夏パリ・メンズファッションウィークが開催され、約70ブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの注目のショーや見逃せないトピックスをご紹介します。
藤田哲平が手がけるサルバム(SULVAM)はパリ3区にあるアトリエ兼ショールームでプレゼンテーションを開催。壁をビニールシートで覆い、マネキンを梱包したデコレーションは工事中のイメージで、ブランド初となるパリ店のプレ・オープン(8月3日)を示唆するもの。新店舗では、パリのクチュリエールが製作する限定アイテムを取り扱うそうです。
今シーズンのテーマは「恐れない(Not Afraid)」。
これまでのテーラリング中心のアプローチから、より広い視野で作られたコレクションで、ブランドの基本理念に沿って、カジュアルとフォーマルの枠にとらわれない服を提案。タイダイ・モチーフのジャカードのコート、花柄と迷彩を組み合わせたアロハシャツ、ヨーロッパの絵画から着想されたアンティーク柄の抜染デニムなど、よりカラフルでバリエイションに富むコレクションに仕上がっています。オリジナルのウールギャバジンを使用した定番の“クラシックライン”は、今シーズンからレディスもスタートしました。
「今回作ったテーラードは男女ひと型ずつのみです。アイデアが次々に出てきて、いろいろな色と生地を使った服を作りたくなったので。アロハ模様はハイビスカスの背景が迷彩になっています。アロハはハッピーなイメージだけど、迷彩は戦争を意味するもの。それらがぶつかるけど、それでもハッピーでいてほしい」と藤田さん。
Photos for looks : Courtesy of Sulvam
Photos for presentation : © B.P.B. Paris
Text:B.P.B. Paris