
東京のファッションの祭典「Rakuten Fashion Week TOKYO 2025A/W」開幕の前日。デザイ ナー、浅川喜一朗によるシュタイン(ssstein)が、パリ・メンズファッションウィークで発表した 2025-’26年秋冬コレクションを引っ提げ、東京・表参道の「スパイラル」で、凱旋イベントを開催した。
シュタインの魅力は、オーバーサイズのシルエットや独自のディテール。カジュアルとモードを融 合させたデザインは性別を問わず着用することができ、シンプルでありながら細部にこだわったアイテムを展開する。
2025-’26年秋冬のテーマは、「resonance(共鳴)」。 「お気に入りの写真集を何度も見返すうちに、写真家と被写体を結びつける親密な関係性に心を 打たれました。その“共鳴”を服で表現したいと思ったのです」と、デザイナーの浅川さん。

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パリで発表した初めてのショーの演出は、いたってシンプル。白い壁と窓を背景に、男女のモデルが淡々と歩いていく。
「こだわりから生まれる美しい服、というシュタインの真髄を伝えるため、意図的に凝った演出を避けた」のだという。
主体となった色は、トープ、グレージュ、チャコールグレーなど、10 を超えるグレーのバリエーション。ビッグシルエットのジャケットは、肩先にマチが入ったドロップショルダーが特徴で、ダブルラペルのコートやベストが一体になったコート、ダブルフェイスのリバーシブルジャケットなども登場した。


プレゼンテーション会場には、こうした2025-’26年秋冬のシュタインをまとった14体のマネキンが両脇に並び、2025-’26年秋冬パリ・メンズファッションウィークのランウェイの映像が上映された。観客は約7分間、実際にランウェイショーで流れた音楽に包まれ、臨場感・没入感のある空間を体験した。

動画上映後、パリ発表の手応えについて報道陣から問われると「ショーを行ったことで海外のアカウントも増え、見てくださった方から直接レスポンスがあったことで良いフィードバックも得られた」とのこと。「シュタインとして、より純度の高いものづくりやムードをお客様に届けていくために、効率面を改善しながらも丁寧に続けていきたい」と今後の意気込みを語った。
ssstein
WEB:ssstein.com
Instagram:@ssstein_design
Courtesy of ssstein
Coding : Akari Iwanami
Text : SO-EN