スキャパレリ(Schiaparelli)は、フューチャー・ヴィンテージをテーマに、’80sムードで女性のワードローブをドラマティックに刷新する。
2025年春夏パリ・ファッションウィークより

2024.09.28

2024年9月23日から10月1日まで、9日間の日程で2025年春夏パリ・ファッションウィークが開催され、100以上のブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見ブランドをご紹介します!

ダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)によるスキャパレリ(Schiaparelli)は、ヴァンドーム広場にあるイベント会場で2025年春夏のショーを開催。ショースタートまでの間、会場は赤のライトに染まり、ショーが始まると一転、ブルー一色に。ヒップなナイトクラブのような雰囲気でコレクションを発表したスキャパレリがテーマに掲げたのは、「FUTURE VINTAGE」(未来のヴィンテージ)だ。

オートクチュールコレクションも発表するスキャパレリは、今回、クチュールのアプローチで永続性のある女性のワードローブを作ることを目指したという。ドレスやポロシャツ、ニットはタイトに、ジャケットやコートは肩まわりが大きくグラマラスなラインを描き、ムードは’80s。

ショーの方向性を決定づけるファーストルックと、続くセカンドルック(写真上)は、白色の長袖シャツとポロシャツにコルセットディテールを施したボディスーツ。ベーシックな日常着や日常的な素材にシックな輝きをもたらす試みは、リジットデニムのホルターネックドレスや、クレープジャージー製の三つ編み装飾付きの大胆なスリット入りドレープスカートなどにも見られた。

ショーの後半には、スパングルの手刺繍で花モチーフをあしらった特別なチュールトップが登場。スーパーローライズのリネンのサルエルパンツとスタイリングされ、クチュール×タウンを表現。ラストは同じスパングル刺繍の鮮やかな色彩の花のミニドレスでしめくくられ、女性身体を賛美するローズベリーの、セクシーでありながら快活で力強い女性像が打ち出された。

Courtesy of Schiaparelli
Text:SO-EN

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