1月21日から6日間の日程で、2025-’26年秋冬パリ・メンズファッションウィークが開催され、約70ブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見のショーや話題のトピックスをご紹介します。
Photos : Willy Vanderperre
ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)はパリの自社ショールームでプレゼンテーションを開催。スタジオ・チームがデザインし、新クリエイティブディレクターのジュリアン・クロスナーがディレクションしたコレクションを発表しました。
テーマは「歴史的境界を超えて」。
©B.P.B. Paris
最初のインスピレーションソースは、ウィリアム・S・バロウズの小説『ワイルド・ボーイズ(The Wild Boys)』と、2017年に映画化されたベルトラン・マンディコ監督の作品。この映画は南の島を舞台に、不良少年、ジェンダー、倒錯の世界を扱ったもので、コレクションのシネマティックな写真を撮りおろしたのは、ベルギー出身のフォトグラファー、ウィリー・ヴァンデルペール(Willy Vanderperre)です。
展開されたのは、異なる時代の男性のエレガンスを現代的に再解釈したワードローブ。メンズのクラシックがベースにありますが、クチュール的なシルエットやフェミニンなディテール、ドレッシーな素材が印象的です。
©B.P.B. Paris
ダッチェスサテンのパフスリーブ・ガウン、セーラースタイルのパンツ、エアブラシで描かれたアザミ模様のコートなどもあり、大ぶりのボウタイやコサージュがアクセントを添えています。絶妙なコントラストの遊び、ファブリックの美しさと豊かさが際立つ、このメゾンならではのクリエイションです。
Photos : Willy Vanderperre / Courtesy of Dries Van Noten
Text:B.P.B. Paris