1月16日から6日間の日程で、2024-’25年秋冬パリ・メンズファッションウィークが開催され、73ブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの注目のショーや見逃せないトピックスをご紹介します。
カルト的な人気を誇るリック・オウエンス(RICK OWENS)は、これまでとは趣向を変えてパリ左岸にある自宅でコレクションを発表しました。タイトルは「ポータービル(PORTERVILLE)」。リックの出身地カリフォルニアの都市の名前です。
閉鎖的だったこの町で子供時代を過ごしたデザイナーが、コレクションに込めたのはコミュニティの精神や永遠のユートピア的希望。ショーでは、自分自身の美学を体現する挑戦的なクリエイターたちをモデルに起用し、複数のデザイナーや企業ともコラボレートしました。存在感のある風船のようなラバーブーツはロンドンのデザイナーのストレイテュケイ(Straytukay)との共作で、日本製のずっしりとしたバイカージャケットも登場。
多数提案されたジャンプスーツは様々な素材で展開され、使い古しのタイヤのチューブで作られたブルゾン、ゴートとムートンの巨大なドーナツスカーフなど、強烈にインパクトのあるアイテムであふれています。宇宙に浮かぶカプセルのようなネックレスも印象的。
©️OWENSCORP
Text : B.P.B. Paris