
今回Rakuten Fashion Weekに初参加のMSML。ブランド名の語源は、スローガンでもある“MUSIC SAVED MY LIFE”の頭文字を組み合わせた造語で、音楽を背景に持つ3名によって新鮮なファッションシーンを作り出している。


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テーマは「夢を引き裂く圧倒的な日常という現実」 ・ 「圧倒的な日常という現実さえも覆い隠す夢」。デザイナーそれぞれが影響を受けたアーティストや自身の音像、ステージで着用した時の服の機能性、そしてロックミュージックの持つプリミティブな感性を融合させたクリエイションを実現。

現実と夢の狭間で行き来する矛盾。それはときに整合性のあるものとして捉えられ、音楽から派生するいつもとは少し違う感覚のファッションとして提案している。日常のスタイルに見え隠れる、スパイス的にプラスされる非日常のアクセント。それがブランドの特性となったコレクションに。






ロックを背景にしたコレクションは、想像していたものより激しさは抑えられ、むしろメンズならではのエレガントなムードも感じさせる。
たとえば、ベルベットの優しい艶やかさやサテンなどにみられる素材の光沢感。品のあるフェイクファーのジャケットやロングコートなど。カジュアルなデニムやネルシャツなどとコーディネートされていた。




スタイリングで印象に残ったのは、衿もとのストールやマフラー、そして靴。モヘアをボリュームアップさせたマフラーは、素材もユニークで全身のバランスも良く見せる。シルクのスカーフは、メンズコレクションで使われるのは珍しく、カジュアルなイメージにエレガンスを添えたもの。足もとはバイカラーのローファーやウイングチップの靴が新鮮で、清潔感をも感じさせるものになった。


























エムエスエムエル MSML
2017年ブランド創設。
ラウドロックシーンで活躍する現役ミュージシャンが集い、クリエイションを展開するオリジナルブランド。
コウジ KOJI
日本のミクスチャーロックバンド<SCREAMING SOUL HILL>のVocalとして2001年にメジャーデビュー。’05年のバンド解散後、’10年公開の映画『BECK』の音楽指導、大手企業のTV-CM演出、旧知のブランド<THE CRIMIE(ザ・クライミー)>のモデルなどを開始。2017年より<MSML(Music Saved My Life)>のブランドディレクターに就任。
ツヨシ T$UYO$HI
昨年映画化もされた伝説のバンド<PTP(Pay money To my Pain)>をはじめ、The BONEZ・Dragon Ashなど日本のラウドロックシーンを牽引するロックバンドのベーシスト。作曲&アレンジセンスにも定評があり、プロデューサー的な立ち位置と視点を持つ。バンド以外ではMicro(Def Tech)、安室奈美恵のツアーでもベースをプレイ。KOJIの誘いを受けMSMLに参加。日本のバンドで唯一、<SAINT Mxxxxxx>とのオフィシャルコラボレーションも果たしている。
カツマ KATSUMA
2007年、<coldrain>のドラマーとしてデビュー。繊細なタッチで作成されるオリジナルのグラフィックも秀逸で、東コレで注目を集めるデザイナー神谷氏が手がける<Myne>、<KAMIYA>へのグラフィックを提供。ジュエリーブランド<Justin Davis>でのクリエイティブ・ディレクション、自身が手がけるジュエリーブランド<KART>での創作活動を行う。
MSML
WEB:gardenxxx.com
Instagram:@msmltokyo
Courtesy of MSML
Text : SO-EN