6月18日から6日間の日程で、2025年春夏パリ・メンズファッションウィークが開催され、約70ブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの注目のショーや見逃せないトピックスをご紹介します。
毎回、奇想天外なショーで観客を楽しませているメゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)。
今シーズンはカラオケ・パーティのイメージで、客席に座っていた3人が突然歌い出すサプライズ演出。
コレクションには、前後のどちらから見ても前身頃に見えるユニークな構造の服が登場し、フロント/バックという既成概念が破綻した、 あるいは破綻以前に形成すらされなくなった時代のムードが反映されています。
ショーの最後に登場したデザイナーの三原康裕さん。
「PERSONA Part Five」
気がついたらベッドの上だった。昨晩の記憶が全くない。 ただ、食べかけのリンゴが転がっていた。
とりあえずは何が起きたのかを辿ろうとしたが、欠落した時間と記憶はモザイクが掛かったポルノ映像のようだ。 思い出したから何になるんだ。
無駄な事だ。
諦めよう。
見えないからといっても困ることはない。 昨晩の記憶を失った男など珍しいことではない。 そう、「私」というペルソナは窮屈なビキニパンツのようで直視で見てはいけない。
そう、見てはいけない。 見てはいけない。
見てはいけない。
三原康裕
Courtesy of Maison MIHARA YASUHIRO
Text:B.P.B. Paris