3月3日から9日間の日程で、2025-’26年秋冬パリ・ファッションウィークが開催され、およそ110のブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見ブランドやトピックスをご紹介します。

NIGOが手がけるケンゾー(KENZO)は、8年ぶりとなるウィメンズ単独のショーを開催。新しいデザインチームによるコレクション第一弾とのこと。会場となったのは自社ショールーム。
今シーズンの主役は、いたずら好きの水色の雌ウサギ「Lucky You !」と、彼女に恋するピンクの雄ウサギ「Lucky Me」。これらのウサギのキャラクターは、創業者の髙田賢三が1979年に描いたスケッチからインスピレーションを得たという。加えて、コレクションとショーを支えるコミュニティへの深い意識から、“ウサギが家族のために巣を作るように”という発想がもとになった。




ひと際目を引くビビッドな花のモチーフもメゾンのアーカイブから採用されたもの。多数提案されたマスキュリンなジャケットは、NIGOが個人所蔵するサヴィル・ロウのテーラリングコレクションから着想された。ベルベットのショールラペルが特徴的なダブルブレストのタキシードブレザーは、ゆったりとしたボリューム感。同様のスタイルの着物ジャケットも展開され、ボンバージャケットとダッフルパーカーは、大胆にクロップされた。




全体を通して、シルクサテンのキャミソールスリップが、スタイリングの要に。チームメンバーのサインも刺繍に取り入れられ、遊び心にあふれたポップなワードローブとなっている。
































Courtesy of Kenzo
Text:B.P.B. Paris