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「TOKYO FASHION AWARD 2025」第10回を受賞した馬場賢吾がクリエイティブ・ディレクターを務めるブランドKANEMASA PHIL.(カネマサ フィル) が、初のランウェイショーを発表した。KANEMASA PHIL. は、1964年創業のカネマサ莫大小株式会社から発足した、和歌山県和歌山市を拠点とする丸編みニットメーカーのオリジナルブランド。最先端の特注ジャガード丸編機により、高密度で編み立てたジャージー生地をアイテムに展開している。
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コレクションテーマは “Brit Stream(伝統と変革)”。洋服の歴史、特にダンディズムを振り返り、西洋の硬くて構築的なブリティッシュ・トラディショナルを素材を生かして柔らかく表現することに着目した。
コレクションは、パンツスーツやコート、シャツなど、クラシックなテーラードスタイルを中心に展開。ブラウンやグレーのヘリンボーンは、ニットで表現するのは非常に難しいそうだが、テキスタイルから作り込み、洗練されたモダンなジャケットや軽やかでソフトなコートに仕立てられた。






また、ドリズラージャケットや、キルティング地のマント、アウターのベストなど、上品なカジュアルさが魅力的なアイテムも。スウェットや起毛したニットなど、ジャージー素材を巧みに展開。布地の落ち感や身幅のボリュームを大きく取ったデザインがリラックス感を演出し、着心地の良さそうな上質な生地の柔らかさが際立った。


キーカラーは赤や黄色。ブリティッシュ・トラディショナルから色を選び、ミモザの黄色などイギリスの花々からもインスピレーションを得た。コレクションの流れもグラデーションを意識し、繊細な色の移り変わりをデザインに取り入れている。

























KANEMASA PHIL.
WEB:https://kanemasaphil-official.jp/
Instagram:@kanemasa_phil.official
Courtesy of KANEMASA PHIL.
Coding : Akari Iwanami
Text : SO-EN