KAMIYA(カミヤ)
バイク・メッセンジャーの勢いある姿と現在地のリンクから生まれたワークスタイル
Rakuten Fashion Week Tokyo 2025-‘26 A/W レポート

2025.03.28

神谷 康司さんがデザイナーを務めるKAMIYA(カミヤ)が2025年春夏コレクションを発表。今季の舞台はサーキットコースが設営されている「CITY CIRCUIT TOKYO BAY」。青白いライティングが光る屋内コースには、コースブロックが並び、観客はそこに腰を掛け、力強いアメリカン・ロックサウンドのBGMとともにランウェーショーがスタートした。

25年秋冬のコレクションテーマは、「Messengers」。フィリップ・ビアロボスの「メッセンジャースタイル」という写真集に収められたバイクメッセンジャー(自転車宅配便)の躍動感に溢れたジャンルレスで自由な装いと、オープンでストレートなマインドが着想源となった。

手まつりによるリペア、大胆なダメージが施されたデニムや糸が解れたカーディガン、裾にボリュームを持たせたワークパンツなどは、ブランドを象徴するヴィンテージな雰囲気が感じとれる。ブリーチ加工で色褪せたツイード生地のワークジャケットやスウェットパーカーのセットアップもバイクメッセンジャーがNYの街を疾走する中で、日に焼けたことからエイジングが進行したストーリーを連想させる。

シャツやネクタイ、テーラードジャケットといったクラシカルなアイテムに、シルバーのチェーンネックレスやレザーパンツなどでパンクな要素を効かせたミックススタイルは、着崩したりレイヤードをすることによってブランドらしいパワフルでカジュアルなスタイルを生み出していた。

また、揺れ動くフリンジやスウェード素材、ボタニカル柄などのヒッピーなアイテム、そしてミリタリーライクな色調はカミヤの新たなワードローブとなり、ルードでボーイッシュな雰囲気を一層際立たせていた。

フィナーレでは、優美なBGMとともにモデルたちが様々な形のクラシカルな自転車に乗って登場。枠な演出からも今シーズンに込めたメッセージが伝わってきた。

Courtesy of KAMIYA
Text : SO-EN

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