ジュンヤ ワタナベは、キュビズムの視点でデザイン。
2025-’26年秋冬パリ・ファッションウィークより

3月3日から9日間の日程で、2025-’26年秋冬パリ・ファッションウィークが開催され、およそ110のブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見ブランドやトピックスをご紹介します。

ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)のコレクションは、アートオブジェのようなピースにあふれていた。ベースとなったのは、このブランドの象徴的な存在であるライダース、トレンチ、MA-1ジャケットなど、ワードローブの定番アイテムである。

「非リアルな服作りに魅了されます。今シーズンは身近な服をキュビズムの視点から考え直し、幾何学的に、造形的にデザインしました」と、デザイナーの渡辺淳弥。

ライダースのシリーズでは、ドクターマーチン(DR. MARTENS)のブーツが袖になったり、まるで壁から浮き出ているかのように見えたりと、その奇想天外なアイデアに驚かされる。

Junya Watanabe, Fall Winter 2025 2026, Prêt a porter

後半に登場したファーのようなジャケットはウィッグで作られたもの。レース襟のビロードのワンピースは、クラシックの構築と脱構築の妙義を見せていた。

Junya Watanabe, Fall Winter 2025 2026, Prêt a porter

Courtesy of JUNYA WATANABE
Text:B.P.B. Paris

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