IHNN(イン)10周年となるショーのバックステージに潜入 ファッションの原点から描く新章

2025.09.01

17:15 ショースタート

「日常への招待」をテーマに、朝の光や毎日使うコーヒーカップ、夕暮れの空の色など、身近な小さな幸せに目を向けた今シーズン。衣服の中でも日常的なイメージのデニム素材をひとつの柄としてオーガンジーにプリントし、軽やかで美しいセットアップに。海辺の夕焼けをイメージしたオリジナルテキスタイルはシースルーのワンピースで披露。また、従来より成熟したコレクションを目指し、春夏では珍しいレザーも取り入れた。薄手のスエードで仕上げられているしなやかなミニドレスはラグジュアリーな空気感を演出している。これまで平面的でストレートなフォルムが目立っていたが、今季はドレープを効かせたシャツドレスなどを通して、より優雅な女性像を描き出した。

ショーが無事終了!大きな拍手で迎え入れられるインさん。安堵の表情。

congratulations!!!

IHNN10年を迎えて変わらなかったこと、そして見えてきたこと

「ひとまず無事終わったことに安心しています。支えてくれたスタッフの皆様に感謝でいっぱいです。この後、もう一度ショーを行うのですが、そこでは10年間お世話になった友人たちを家族ぐるみで招待しています。みんなのおかげでここまで来れたことを感じてもらえると嬉しいですね」

ショー終わりのインさん

「ブランドを始めたときから変わらないのは、純粋にファッションが好きだという気持ちです。10周年を迎えた今、その思いと改めて向き合うことができました。ブランド設立当初に本来描いていた、芯のあるかっこいい女性像をコンセプトにして、より進化した形で表現できたと感じています。これからも、心から好きだと思えるものに素直に向き合いながらクリエイションを重ね、この女性像をさらに確立していきたいと思います」とインさん。

素材への理解や人とのつながりを積み重ね、確実にクオリティを高めてきた10年。その歩みを礎に、新しいIHNNがスタートする。

1 2

RELATED POST

映画「ハリー・ポッター」シリーズ衣装デザイナー取材、スタジオツアー東京特別企画「...
なぜ、いま「リビング・モダニティ」なのか?『リビング・モダニティ 住まいの実験192...
KIDILL(キディル)の末安弘明と中央町戦術工芸が鼎談『抗い続けるパンクのスピリット...
CONVERSE(コンバース)が人気の生ドーナツ専門店「I’m donut?」とコラボレーション...
l'atelier du savon(アトリエ ドゥ サボン)がラフォーレ原宿にカムバックオープン!...
BEAMSプレス 片平楓果 #2業界のおしゃれな人がリアル買いしたアイテム