Global Fashion Collective(GFC)2026-’27年秋冬コレクション-
Marika Suzukiが提案する
心の傷やコンプレックスを強みに変える服

2026.03.25

2026年3月16日(月)〜21日(土)の会期で開催した「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 A/W」。JFWO設立20周年を迎え「世界の継ぎ目となれ」というテーマを掲げる今季では、全33ブランドによる新たな20年への一歩を刻むクリエイションが披露されました。
装苑ONLINEでは、東京のファッションシーンを牽引する実力派から、今季デビューする注目のニューカマーまで、個々の美学が放たれる最新のコレクションを、独自の視点でお届け!


ファッションの未来を切り開くことを目的に、世界各国の複数ブランドで構成される国際的ランウェイプラットフォームのグローバルファッションコレクティブ(Global Fashion Collective)が、2026-’27年秋冬シーズンのランウェイショーを開催。参加ブランドの一つとして、日本人デザイナーのMarika Suzukiがコレクションを発表した。

着想源となったのは「カビ」。一度発生すると際限なく増殖し続ける細菌を、誰もが抱える心の傷やコンプレックスと重ね合わせ、「人の心に生えたカビは、時に美しく見える場合もある」という考えのもと、見え方次第で弱みが個性や長所へと生まれ変わる様子を映し出している。

コレクションはドレスやワンピースなどフェミニンなアイテムを中心に構成され、ディテールにはカビをイメージした半透明のパーツを多用。これらは細かく切ったペットボトルを熱して成形したもので、赤、黄、青緑など、様々な色とともに衣服を覆う装飾やヘッドピースとして美しく表現されている。

ファーストルックには、およそ500本ものペットボトルを使用したというエメラルドグリーンが鮮やかなドレスが披露された。肩のストラップ、コルセット、ロング丈のフリルのスカートを用いたタイムレスなスタイルに、全体に配されたトランスペアレントな飾りが立体感を演出。

続いて登場したのは花柄にライトブルーのシアー素材を使用した特徴的なワンピースで、ロマンティックな柄やデザインで統一しつつも、素材一つ一つが光に反射して確かな存在感を放っている。

中盤以降は、中世のドレスを彷彿とさせるフィット&フレアでインパクト抜群のルックも。ディテールには質感の異なる素材を何枚も重ねたものや、まるで樹皮のようにひび割れた質感のものなどが散見され、美しさの中にどこか退廃的な雰囲気が漂っている。

「私はファッションデザイナーではなくファッションアーティストなんです」と語るSuzukiさん。本来はネガティブなイメージとともに人から目を背けられるはずのカビが、このコレクションでは会場中から大きな注目と拍手を集めていた。

global fashion collectiveでは、他にも2ブランドがコレクションを発表。
唯一無二の個性を持つデザイナーたちの作品群を是非チェックしてみて!

Ao Miyasaka

Eduardo Ramos

Global Fashion Collective

Marika Suzuki
WEB:https://www.marikasuzuki.design/
Instagram:@marika_1102_

Ao Miyasaka
WEB:https://aomiyasaka.com/home
Instagram:@ao_miyasaka

Eduardo Ramos

WEB:https://www.eduardo-ramos.com/
Instagram:@eduardoramos

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