2024年春夏オートクチュールコレクションが1月22日から4日間の日程で開幕。
今シーズンの必見のショーや気になるトピックスをご紹介します。
キム・ジョーンズ(Kim Jones)が手がけるフェンディ(FENDI)が2024年クチュールコレクションを発表しました。
精密さと情緒を同時に表現したかったという今回。提案されたのは“コスチューム”ではなく、身につける人に重点を置いた実用主義のクチュールです。
アトリエの職人技を駆使したコレクションは、箱を意味する「スカトラ(Scatola)」シルエットが印象的で、最高級カシミアとビクーニャ糸のリブ編みドレス、新種のファーのようなフリンジドレス、身体の影のような模様のドレスなど、モダンなデザインが光ります。
ジュエリー部門アーティスティックディレクターのデルフィナ・デレトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)は、顔のスキャンによって計測された個々に合うアイウェア「シンギュラー ビジョン(Singular Vision)」を18Kホワイトゴールドとホワイトダイヤモンドで制作。
アクセサリー部門アーティスティックディレクターのシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)のアプローチは、衣服の素材と響き合う「バゲット(Baguette)」バッグです。クロコダイルにプラチナ箔を施したものなどもあり、実用を兼ねたラグジュアリーな装飾品として機能。
シンプルさの中に凛とした美しさが際立つ女性像です。
Text : B.P.B. Paris