6月24日から6日間の日程で、2026年春夏パリ・メンズファッションウィークが開催され、70ブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見のコレクションや注目のトピックスをご紹介します。

今シーズンのメンズファッションウィークで、とりわけ注目を集めたブランドのひとつがドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)だった。
新クリエイティブディレクターのジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)は、今年3月に発表したウィメンズコレクションで好評を博し、続く今回は初のメンズのお披露目。加えて、ブランド創設者のドリス・ヴァン・ノッテンが、もともとメンズウェアでキャリアをスタートさせたという背景も、期待感を後押しした。
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そんな中、ショーは淡々と始まった。テーマは「JUST A PERFECT DAY(ただ完璧な一日)」。ルー・リードの「パーフェクト・デイ」をバックミュージックに、ある夏の美しい一日を語るかのような時間が流れる。イメージソースになったのは、パーティーの後に夜明けの浜辺を歩く恋する男や早朝へと移りゆく景色だった。

カジュアルとフォーマルの定義に自問したというクロスナーは、極シンプルな日常着からイブニングウェアまで、相反するコードを融合させ、ワードローブの再構築を試みている。タキシードジャケットには七分丈のスウェットパンツを合わせ、都会的な装いにはビーチ風パレオをプラス。豪華な刺繍を施したスポーティなアイテムも多数提案された。


シルエットの要は礼装の定番であるカマーバンド。ラフな装いにも取り入れられ、ウエストをマークしたシルエットがエレガントな雰囲気を引き立てていた。夏らしい貝殻のネックレスもポイントだ。


色彩と輝きにあふれたコレクションは、ブランドのDNAを受け継ぎつつも新たな魅力を放ち、観客からは大きな拍手が送られた。































































クリエイティブディレクターのジュリアン・クロスナー。
Photos ©︎GORUNWAY
Courtesy of DRIES VAN NOTEN
Text:B.P.B. Paris