【2022-’23年秋冬パリコレ vol.20】
サカイはクチュールのムードをまとって

2022.03.15

2022-’23年秋冬パリ・ファッションウィークが開催。
必見コレクションや話題になったことなど、今シーズンのハイライトをご紹介します。

サカイ(Sacai)はパンデミックを経て2年ぶりにパリでショーを開催。今シーズンは鮮やかなレッドをキーカラーに、このブランドらしいハイブリッドスタイルを打ち出しつつ、よりノーブルな雰囲気を漂わせています。

全般を通し、ヒップまわりがふっくらとして、カクテルドレスを思わせるビュスチエのシルエットが印象的。トラディショナルなピンストライプのスーツやトレンチコートはツイストされ、ドレッシーな装いになりました。マニッシュなアビエイタージャケットやオーバーサイズのセーターには、ブランドのルーツであるランジェリーから着想を得たブラのディティールが組み込まれ、フェミニンさを引き立てています。

また、このショーでは高級ジュエラーのカルティエとの対話から生まれた限定コレクション「トリニティ フォー チトセ アベ オブ サカイ(Trinity for Chitose Abe of sacai)」もお披露目されました。ホワイト、イエロー、ピンクの3色のゴールドを使ったカルティエを象徴する3連リング「トリニティ」から着想されたもので、サカイ流の捻りが効いたリング、ブレスレット、ネックレス、イヤリングからなるコレクションです。

ショーのフィナーレの様子。©B.P.B. Paris

Text : B.P.B. Paris