
東京ニットファッション工業組合(東京都墨田区、理事長:深澤隆夫、以下TKF)※1は、2025年2月16日(日)に東急プラザ原宿 ハラカド7階「シブヤフォントラボ」にて、「次世代クリエイター育成プロジェクト」の作品発表会を開催。これはTKFが、株式会社フクフクプラス※2の協力を得て、2023年度から取り組んでいる「障がいのあるアーティスト × TOKYO KNIT」の一環で、2024年度は障がいのあるアーティスト × 学生デザイナー × TOKYO KNITによるトリプルコラボレーションが実現した。

参加したのは、一般社団法人AOAart※3が支援する自閉症の青少年アーティスト4名、文化服装学院のニットデザイン科2年の生徒5名、TKFの認証企業※4 4社。多様な個性をもったアーティスト達が制作した作品の原画をもとに、ファッション業界の未来を担う若手デザイナーが洋服のデザインへ落とし込み、これをニットのプロフェッショナルであるTKFの認証企業が商品として作り上げた。
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【作品ご紹介】
「フルーツ」


アーティスト HIMAWARI(写真右)
学生デザイナー 笹目歩美(写真左)
制作を担当したTKF認証企業 株式会社川島メリヤス
「無題」


アーティスト YAMATO
学生デザイナー 佐藤望乃(写真中央)
制作を担当したTKF認証企業 百瀬繊維株式会社
「ゆきだるま」


アーティスト HIMAWARI
学生デザイナー ハンショクセイ(写真左)
制作を担当したTKF認証企業 伊東メリヤス工業株式会社
「ぼうにぶらさがる ナマケモノ」


アーティスト KAN(写真左)
学生デザイナー 宮本康平(写真右)
制作を担当したTKF認証企業 伊東メリヤス工業株式会社
「きけんせいぶつ」


アーティスト YUUSEI(写真左)
学生デザイナー 竹内奈々(写真右)
制作を担当したTKF認証企業 株式会社ニードル
参加者たちがブレインストーミングやスケッチデッサンを行い、互いのアイデアを共有しながら作品制作。完成した作品は、2025年2月16日(日)に同じく東急プラザ ハラカド7階「シブヤフォントラボ」にてランウェイショースタイルで発表された。また、当日発表された一部の作品は、実際に商品化し購入可能。発売はTKFのECショップ「TOKYO KNIT ONLINE STORE」にて発売中。https://shop.tokyoknit.jp/

国際文化理容美容専門学校渋谷校の学生たちがヘアメイクをサポート。
今後も「次世代クリエイター育成プロジェクト」の活動にぜひご期待ください。

【「次世代クリエイター育成プロジェクト」参加者】※年齢は発表会開催時点
◆AOAartクリエイター
・HIMAWARI(16歳)
・YAMATO(12歳)
・KAN(11歳)
・YUUSEI(14歳)
◆学生デザイナー 文化服装学院ニットデザイン科
・笹目歩美(24歳)
・佐藤望乃(20歳)
・ハンショクセイ(26歳)
・宮本康平 (22歳)
・竹内奈々(20歳)
◆TKF認証企業
・株式会社川島メリヤス(横編み)
・百瀬繊維株式会社(カットソー)
・伊東メリヤス工業株式会社(カットソー)
・株式会社ニードル(横編み)
■「次世代クリエイター育成プロジェクト」概要
2023年度に開始した「障がいのあるアーティスト × TOKYO KNIT」のコラボレーション企画をさらに本格化。近年、障がいのあるアーティストたちの活動に注目が集まり、芸術のジャンルのひとつとしても認知されるようになってきた。
豊かで純粋な才能に出逢い、感動し、アーティストをもっと知りたくなる。そして彼らとの対話を通じて障がいを知り、彼らの人間性を知り、そして更に彼らのファンになっていく。障がいは特別なものではなく、日常にあり、それは社会全体で享受・配慮し、誰もが自分らしくいられる「共生社会」を目指したい。そんな想いで、本コラボレーションはスタートした。
高い技術力を持った認証企業とイマジネーションに溢れるアーティストのタッグから生み出される、素材や品質にこだわった商品は唯一無二の魅力を放つ。今年度は、ファッションを学ぶ若いデザイナーと障がいのある子どもたちが、ワークショップを通じて一緒に作品を作り上げる「次世代クリエイター育成プロジェクト」をスタートした。
*本事業は、東京都中小企業団体中央会が2024年度に実施する【中小企業組合等新戦略支援事業に係る特別支援「デジタル技術を活用した販売力強化プロジェクト(TOKYO KNITデジタル技術を活用した販売力強化プロジェクト)」】としてTKFと株式会社ジェイアール東日本企画によるコンソーシアムで取り組んでいる。
■TOKYO KNITについて
東京にしか創れないニットの未来を世界に発信する、それが私たちのミッション。TOKYO KNITは、東京の東部、墨田区本所界隈を中心に事業を展開しているニットファッション製造事業者が、次なる時代のファッション産業のあり方を目指す、新しいものづくりのプラットフォーム。
東京のニット産業の歴史は江戸時代に遡る。鎖国状態にあった日本は、必要な物資の多くを国内生産に頼る必要があり、戦国時代の終焉とともに訪れた泰平のなかで、武士は刀を捨て、新たな仕事に従事することを迫られた。江戸東部に住んでいた武士は、手編みにより靴下や下着といったメリヤス製品を作るようになり、それが徐々に進化し、明治時代の殖産興業政策により、この地はニット産業発祥の地となったのだ。
戦後、ファッション文化の中心となった東京には、多くのデザイナーがアトリエを構え、流通、小売業者も急増。さらに1970年代以降には、東京発のデザインが世界でも高く評価されるようになり、東京のニットメーカーはカジュアルからハイファッションまで、幅広いクリエーションに携わることになった。東京のニット産業には、歴史と経験に基づく確かな技術力とともに、世界を刺激し続ける東京ファッション独自の創造力を支えるフレキシブルな思想が根付いている。
■東京ニットファッション工業組合(※1)
ニット生地ならびに製品の製造業を営む中小企業の経営の改善発展、安定、合理化を図ることを目的とし、昭和24年に中小企業等協同組合法のもと、正式に法人格を持つ団体として発足。昭和61年に現在の名称である「東京ニットファッション工業組合」(TKF)と改称、現在約170社の組合員を擁する組織。(https://www.tkf.or.jp/)
■株式会社フクフクプラス(※2)
障がいのある人のアートのチカラを、デザインのチカラで、みんなのチカラにかえるCSV型カンパニー。障がいのあるなしに関わらず、お互いの違いを認め合い、誰もが自分の可能性を発揮できる社会を目指す。障がいのある人のアートを社会に届けるため、企業向けアートレンタル、アート鑑賞研修、アートイベントなどを数多く手掛ける。
公式WEB:https://fukufukuplus.jp/
■一般社団法人AOAart(※3)
日本画家の藤島大千氏が代表理事を務め、ワークショップなどで自閉症児のアート活動を支援する団体。丸紅基金、木下財団、日本財団などの支援を受けると同時に、作品の販売、 商品パッケージ利用などを推進。自閉症の人達が、アートを通して本来あるべき人格、尊厳、健全な生活を得、社会へ参画することを促すとともに、広く社会に対し自閉症の人達の尊厳と創造性を伝えるための活動を行い、自閉症の人達と共に生きる社会の構築に寄与することを目的とする。
公式WEB:https://aoaart.or.jp/
■TOKYO KNITブランド認証企業(※4)
東京ニットファッション工業組合(TKF)では、「技術のブランド化」をテーマに、組合員企業の中で、一定の認証基準を満たす企業を、有識者による認証審査委員会(委員長: 水野誠一)の審査により「『TOKYO KNIT』ブランドの認証企業」として認証しています。現在、認証されているのは35社。さらに昨年度より、認証企業が生産販売する商品について、一定の基準を満たす商品を認証する商品制度をスタートしました。詳細については、ブランドサイト(https://www.tokyoknit.jp/)をご参照ください。