今回の”SO-EN MODE”で紹介するのは「シャネル」の2021/22年 クルーズ コレクション。パリではプロヴァンスにある石切り場、キャリエール ドゥ リュミエールでコレクションが発表された。燦燦と降り注ぐまばゆい日差しの中に、フレッシュなコレクションが次々と登場。少しロックテイストなルックをチョイスして、
装苑モデルのモトーラ世理奈がクールに装う。
「シャネル」のクリエイティブディレクターであるヴィルジニー ヴィアールが、クルーズコレクションのランウェイの場をキャリエール ドゥ リュミエールに選んだのは、劇作家で映画監督であるジャン コクトーに着想を得たから。コクトーがガブリエル シャネルと親交が深かったのは有名なエピソードで、またヴィルジニーもコクトーの映画「オルフェの遺言」が大好きだったからというのがその理由。この石切り場キャリエール ドゥ リュミエールはその映画のロケ地でもあった。白い石の壁に黒い影が浮かび上がるシーンからインスピレーションを得て、今回のこの黒と白のバイカラーがメインとなるコレクションは生まれた。コクトーの前衛的な作風を思い描きつつデザインしたのは、‘60年代のロックテイストを取り入れた数々のアイテム。若々しくフレッシュなディテールが、モダンでパンキッシュな世界を繰り広げている。
コットンのTシャツに描かれているのは、カンボン通りのアパルトマンでイネス&ヴィノードが撮影したモデルのローラ・ニコンの顔。目のまわりをビジューで飾り、美しいインパクトを添えて。ボトムにはレザーのフリンジのスカートを合わせ、よりロックテイストを強く。Tシャツ ¥524,700、スカート ¥917,400、ネックレス 上 ¥185,900、ネックレス 下 ¥149,600、ベルト ¥302,500、ウエストに着けたチェーン付きクラッチ ¥244,200、タイツ ¥45,100、ブーツ ¥237,600(全て予定価格)シャネル
シルクコットンのマクラメニットのドレス。ざっくりとしたニットの質感が特徴的に。袖ぐりとドレスのサイドにあしらった白いラインがアクセントになって。ドレス ¥460,900、バレッタ ¥88,000、ブレスレット ¥117,700、足に着けたエアポッズプロケース ¥299,200、タイツ ¥45,100(全て予定価格)シャネル
シルクジャガードのロングドレスに、プリントで細かく描かれているのは、デフォルメされた鳩。平和の象徴でもある白い鳩を、コレクションのフィナーレではモデルたちが空に放っていた。またヘアクリップをフラップに留めたようなキルティングバッグもチャーミング。ドレス ¥759,000、ネックレス ¥82,500、ブレスレット ¥258,500、バッグ ¥828,300、タイツ ¥45,100、ブーツ ¥190,300(全て予定価格)シャネル
黒いブレードで縁取られたコットンツイードのジャケットとスカート。クチュールテクニックを随所に光らせながらも、Tシャツをコーディネートすることでフレッシュな‘60Sを表現している。スイートなピンクがモノトーンのコレクションのアクセントになって。手には「オルフェの遺言」に登場するハイビスカスの花のブローチを。ジャケット ¥1,276,000、Tシャツ ¥588,500、スカート ¥492,800、ヘッドバンド ¥281,600、ピアス ¥189,200、ベルト ¥242,000、ブローチ ¥90,200、タイツ ¥45,100(全て予定価格)シャネル
星や獅子など、シャネルのアイコンをデフォルメしてタンクやデニムパンツにあしらったルック。カジュアルなアイテムにインパクトを与えている。‘60Sのロックシーンを彷彿させるスタイルをブラックと白でモダンに落とし込んだもの。タンク ¥265,100、ジーンズ ¥292,600、ネックレス 短いものから ¥96,800、122,100、213,400、ブレスレット ¥258,500、ブーツ ¥190,300(全て予定価格)シャネル
photographs : Josui Yasuda (B.P.B.)
hair : TETSU(SIGNO)
makeup : COCO(SEKIKAWA OFFICE)
model : SERENA MOTOLA(SO-EN model)
問い合わせ先
シャネル カスタマーケア
TEL 0120-525-519