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篠原ともえさんが世界的な広告賞にて2冠受賞。
革をアップサイクルしたきもの作品に注目。

2022.05.23

Photography: Sayuki Inoue ©︎TANNERS’ COUNCIL OF JAPAN

文化女子短大出身で『装苑』でも連載をしていた、篠原ともえさんがデザイン・ディレクションを手がけた作品、「THE LEATHER SCRAP KIMONO」が国際的な広告賞である第101回ニューヨーク ADC 賞「The ADC Annual Awards」にて銀賞・銅賞を受賞。

Photography: Sayuki Inoue ©︎TANNERS’ COUNCIL OF JAPAN

この作品は、「日本タンナーズ協会」による日本の皮革産業・文化の魅力を広く発信するためのプロジェクトに篠原さんが参加し、革職人とともに制作したもの。

本来なら廃棄となるエゾ鹿革の切れ端を用い、その有機的な曲線美を動物たちが暮らす山のかたちに見立てて、水墨画を彷彿とさせる幽玄の世界をグラデーションで表現。さらにそれを、生地を無駄なく使う日本の伝統衣装「きもの」に仕立てることで、貴重な革を隅々まで活用したアートピースへと昇華させた。

Photography: Sayuki Inoue ©︎TANNERS’ COUNCIL OF JAPAN

ニューヨーク ADC 賞「The ADC Annual Awards」は、世界で最も古い広告デザインの国際賞。篠原さんの作品は、企業ブランディングやグラフィックデザインの側面に焦点を当てたブランド・コミュニケーション部門においてシルバーキューブ(銀賞)を、ファッションデザイン部門ではブロンズキューブ(銅賞)を受賞した。

Movie director: Mitsuo Abe ©︎TANNERS’ COUNCIL OF JAPAN

SDGsが謳われる昨今、皮革産業や文化の在り方を多角的な観点から捉え、日本産の革の魅力をPRした篠原さんの作品は、近年のファッション業界における革製品の問題に一石を投じるとともに、革本来の美しさやこれまで培われてきた職人たちの高度な技術と豊かな文化を、日本人の審美眼を通して芸術的観点から提示することで高い評価を得た。


篠原ともえさんコメント

この度の受賞を大変光栄に思います。この作品は、日本の皮革産業を支える職人の方々の技術の賜物であり、そして、本プロジェクトに携わったクリエイティブチームの皆さまのご協力なしには到底なし得ませんでした。今回、すでに定年退職された職人さんにも、その方の優れた技巧が本作を作り上げるうえで必要不可欠ということでご参加いただいたのですが、この取り組みをきっかけに、その技術が再認識され、継承の流れが生まれたとお聞きしたときは、言葉になりませんでした。ものを形にするだけでなく、こうしたかけがえのない伝統の橋渡しをすることも、私達デザイナーの責務だと思っております。今後もデザインやアートの力を信じ、世界へさまざまな魅力をお届けできるよう精進してまいります。

篠原ともえ
WEB : www.tomoeshinohara.net

日本タンナーズ協会
WEB : https://kawa-kyun.jp/