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あらゆる情報に感情の接点を生み出せる。
『装苑』2022年1月号の特集は
「ディレクションの効果とプロデュースの時代」

2021.11.22

『装苑』2022年1月号の特集は
「ディレクションの効果とプロデュースの時代」

あらゆる情報に感情の接点を生み出せる、俯瞰で物を見る人たちが捉えた時代の流れとこれからの表現とは

カバーには、特集の巻頭でもアートディレクター丸井元子さんのディレクションによる企画で登場する古川琴音さん

映像作家がディレクションする企画では俳優の石橋静河さん黒島結菜さん、アーティストの詩羽さんがまた、ちゃんみなさんにセルフディレクションで撮影に参加してもらったほかBE:FIRSTのプロデューサーSKY-HIさんのインタビュー、ヒャダインさんが解説するセルフプロデュースという生き方も。

映画では、ウエス・アンダーソン監督の小特集から今改めて見直したい森田芳光監督相米慎二監督などまで!特集以外では、蜷川実花さんの連載にはBiSHのアイナ・ジ・エンド、装苑男子にはM!LKが登場!

ファッション業界では海外の有名メゾンを中心に、服をデザインするだけという固定観念を覆したデザイナーたちが、クリエイティブ・ディレクターとしてブランド全体のイメージを築き上げている。その一方、誰の力も借りずに見せ方一つで一躍世界中に知られる存在になる人たちも。どんな立場や仕事でも、ディレクションやプロデュース一つで物事の伝わり方が大きく変わる。従来のやり方を疑うことで新たな道を切り開く人や、好きなことだけを貫いて個性を作る人などその目的や方法は様々だが、共通して言えることは、あらゆる角度から物を見たり、新しい接点を意識した表現をしているという点。その瞬間に有効な感覚を使い切り、感性が描く放物線を誰よりも遠くまで描くことができるクリエイターたちのディレクション、そしてプロデュースとは。

 特集内では、装苑でもおなじみのアートディレクターの考察に関する企画や、PERIMETRONで映像作家とアートディレクターを務めているOSRINさんをはじめ、映像監督の松岡芳佳さん、映画監督の松本花奈さんなどが装苑のためにディレクションしたビジュアルのほか、自ら描いた背景の前で撮影したSKY- HIさんや、セルフディレクションで撮影に参加してくれたちゃんみなさんなど、作り手でも演者でも、自らの価値観をもった人たちから装苑読者に送られるのは、そのどれもが自己肯定につながるメッセージ。

 今号は映画に関する企画の多さにも注目! 『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の公開を前に、ウェス・アンダーソン監督を掘り下げる企画をはじめ『ハウス・オブ・グッチ』のリドリー・スコット監督、『ほんとうのピノッキオ』のマッテオ・ガローネ監督など新作に関連する情報から、「装苑」編集部が改めて見直したい、見直してほしい!と森田芳光監督と相米慎二監督にも注目。

 特集以外では吉田ユニさんの連載で佐久間由衣さんが影によるアクセサリーを纏うビジュアルや、MFBBではNEWSの増田貴久さんが、自らのイメージによるオリジナルのヘッドピースを装着して登場! 今号も「装苑」ならではのビジュアルが満載です。

『装苑』2022年1月号
(11月27日発売)
税込定価 748円 文化出版局刊

写真:濱中良竹

丸井元子×古川琴音
PLAY in FASHION

ファッション、音楽、アートの業界で幅広く活躍し、本誌でも様々な企画でビジュアルコラージュを見せてくれているアートディレクターの丸井元子さんが今、最も注目したい女優、古川琴音さんとコラボレーション。オレンジ、ピンク、グリーンなどをキーにしたカラーモードを着こなす古川さんが、 “遊具”をコンセプトにした丸井さんの創り出す世界感の中で、ポップでファニーなビジュアルコラージュの世界を繰り広げます。フォトジェニックな立ち振る舞い、時折見せる子供のような無邪気な笑顔も楽しい気分にさせてくれます。

写真:小見山峻

映像監督 松岡芳佳×石橋静河
「美しき遭難者」

日常の中にちょっとした違和感やズレをプラスすることで、見る人を映像世界にぐっと引き込むパワーを持つ、CMディレクターで映像監督の松岡芳佳さん。CM作品「最期の言葉」ではJAC AWARD永井聡賞を、「妙なアルバム」ではBOVA協賛企業賞も受賞し、CHAIのMV「miniskirt」ではエネルギッシュでファッショナブルな一面も見せ、さらには映画『ただの夏の日の話』も監督するなど、多方面で活躍する、今、注目のクリエイターです。幅広い表現で映像制作に向き合う松岡監督が、「人は誰しも着飾った美しい遭難者のよう」と語り、俳優の石橋静河さんを主演に迎え演出。美しくも厳しい奥深い森をさまよいながら、自分を見つけ、また迷いながらも進んでいく様を写真の世界で表現します。

アートディレクションの
アプローチ

丸井元子、佐藤亜沙美、脇田あすか、村田実莉、平野正子、矢島沙夜子、永瀬由衣

あの有名ブランドのイメージビジュアルや、街でよく目にする広告、話題のドラマのキービジュアル…一体誰がデザインしているのだろう? 感度のいい人ならそんな魅力的なビジュアルに興味を持ったことがあるのでは? 広告、雑誌、書籍、CD、プロダクトなど、世に発信されるビジュアルを白紙の状態から監修するのがアートディレクターの仕事。最先端の素材で自由なクリエイションを繰り広げる、今注目の女性アートディレクターたちのデザインアプローチをご紹介します。 

写真:Takashi Kamei(home agency)

SKY-HI
肯定から生まれる自己表現。

2021年、日本のエンターテインメント界に旋風を巻き起こし、その一挙一動が注目されているSKY-HI。アーティストSKY-HIとして自身の音楽表現において、楽曲制作はもちろんすべてをセルフプロデュース。最新アルバム『八面六臂』では、彼の現在地を示すかのように、SKY-HIの周りに縁で描かれた人の円によって生まれた音楽表現の広がりを具現化して魅せた。同時に、自身が設立したBMSGの社長として、またプロデューサーとしての手腕にも一目置かれる。自費を投じて開催したボーイズグループオーディションTHE FIRSTでは参加者はもちろん、観る者の心をも揺さぶり動かした。さらに、そこに誕生したBE:FIRSTをセンセーショナルなデビューへと導いた。自身と、そして他者へ。プロデュースによって広がるそのクリエーション、彼の原動力、表現の源にあるものとは?心に響く実直にお話しいただいた言葉はもちろん必読です!さらに、取材当日には、そのエモーションとエネルギーをあるがままにSKY-HIさんに描いていただいた、即興のペインティングを背景に、撮影を敢行しました!こちらもご期待ください。

写真:川上智之

OSRIN×詩羽
Speculative Fiction 夢幻的少女

クリエイティブレーベルPERIMETRONのメンバーとして、多くの著名なアーティストのMV、CDジャケット、ファッション広告などを手掛ける超人気ディレクターのOSRINさんが、特集内でアートディレクション!普段と畑の違う雑誌企画を楽しむように臨んでくれました。「夢幻」という言葉をコンセプトにひとりの主人公をつくりあげた。その被写体となったのは、今、OSRINさんが注目している二代目“水曜日のカンパネラ”の主演・歌唱担当の詩羽さん。幻想的な世界観のなかで、パワフルながらも儚い雰囲気が印象的なストーリー。

「メゾンの魂を体現する、
ファッションディレクターの手腕と功績」 

「洋服をデザインすることがデザイナーの仕事」という固定観念に囚われることなく、メゾンのスタイルを唯一無二のものにし、かつファンを魅了するファンタジックな世界感を築くため、あらゆる分野においてそのクリエイション能力を発揮するファッション ディレクター。GUCCIを率いるアレッサンドロ・ミケーレ氏をはじめ、FENDIのキム・ジョーンズ氏、courrègesのニコラス・デ・フェリーチェ氏、JIL SANDERのルーシー&ルーク・メイヤー氏が、それぞれの方法でどのようにメゾンをアップデートしてきたのかに注目しました。様々な経験を積み、メゾンに迎えられた実力者たちがみせるパワフルなディレクション力は、私たちの生活に新たなインスピレーションを与えてくれるはずです。

写真:矢吹健巳(W)

タイトルをつけられた女。
ちゃんみな

同世代を中心に熱い共感と圧倒的な支持を得るアーティスト、ちゃんみな。セルフプロデュースのアーティストとしても知られる彼女に、「ご自身をビジュアルで表現するなら?」と投げかけ、セルフディレクションで生まれたビジュアルストーリーが今回撮影した「タイトルをつけられた女」。物心ついた頃からクラシックのピアノやバレエなどを学び、そのなかで育まれてきた彼女の基盤にある優美な世界観や美意識と、圧倒的悪役感。一見相反する二本柱の間で変容しながら形成される“ちゃんみな”とその美しさを表現してくれました。また、アーティストとして楽曲制作はもちろんヘアメイク、衣装から映像作品までそのすべてを自らプロデュースする彼女の思考と思いに迫ったインタビューもぜひご一読ください。

写真:近藤 桂(3rd)

「ヒャダインさんに聞く、
セルフプロデュースという生き方」

自らの音楽活動のみならず数多くのアーティストの楽曲を手がけ、常に新しい才能を探し続けている音楽クリエイターのヒャダインさんにご登場いただき、自身が考えるセルフプロデュースの在り方やその生き方について、じっくり語っていただきました。さらにその中で、ヒャダインさんが注目する、セルフプロデュースを強みとしてご活躍されている方々として、フワちゃんさん、氷川きよしさん、眉村ちあきさん、堂本 剛さん、清 竜人さん、 SKY-HIさんを挙げていただき、それぞれの魅力についてもご紹介!ヒャダインさんならではの視点でセルフプロデュースとは?を解説していただいています。

写真:増田彩来

映画監督松本花奈×黒島結菜
「彼女」

12月31日公開の映画『明け方の若者たち』(北村匠海、黒島結菜主演)。予告編公開とともに、大きな反響を呼んだ本作のスピンオフ企画。監督を務めた松本花奈さんにヴィジュアルディレクションしていただき、黒島結菜さんが本作で演じた「彼女」の特別なストーリーを撮り下ろしで作りました。松本さんが綴った詩とともに、映画とリンクしたシンプルでロマンティックな世界をお届けします。

私達がウェス・アンダーソンを
好きなわけ
そのディレクションに
宿るもの

ウェス・アンダーソン監督といえば、映画ファンのみならず世界中に作品のファンがいる映画監督。2022年1月28日には、記念すべき長編10作目となる最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』が公開になります。本作公開を記念してウェス・アンダーソン監督の小特集を企画。 『フレンチ・ディスパッチ』に出演し、ティモシー・シャラメの相手役を演じた新進俳優・リナ・クードリのインタビューと、美術を手がけたアダム・ストックハウゼンのインタビューなど、ウェス組を彩る人々の貴重なインタビュー集や、アンダーソン監督に影響を受けたイラストレーターfoxcoさん、アートディレクターの矢島沙夜子さんのコメントや作品評など、盛りだくさんの内容でお届けします。

HoG_TP_00170_R Lady Gaga stars as Patrizia Reggiani in Ridley Scott’s HOUSE OF GUCCI A Metro Goldwyn Mayer Pictures film Photo credit: Courtesy of Metro Goldwyn Mayer Pictures Inc © 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

『ハウス・オブ・グッチ』
© 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. 
ALL RIGHTS RESERVED.

『ラストナイト・イン・ソーホー』 
© 2021 FOCUS FEATURES LLC. 
ALL RIGHTS RESERVED

映画のディレクション力

名匠たちが手がける映画の強い作品力。それは、監督たちによるディレクションの力の成せる技。独自のディレクション力を持つ監督の新作を中心にご紹介。また邦画では、今改めて見直したい森田芳光監督と相米慎二監督に注目し、プロデューサー三沢和子さん、衣裳、スタイリストの北村道子さん、映画監督沖田修一さん、俳優の寛一郎さん、俳優・監督の小川紗良さんに、彼らの魅力について語っていただきました。
紹介する作品と監督
『ハウス・オブ・グッチ』(1/14公開) リドリー・スコット、『ほんとうのピノッキオ』(上映中)マッテオ・ガローネ、『ラストナイト・イン・ソーホー』(12/10公開) エドガー・ライト、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(上映中) キャリー・ジョージ・フクナガ、『エターナルズ』(上映中) クロエ・ジャオ、『偶然と想像』(12/17公開) 濱口竜介、『DUNE/デューン 砂の惑星』(上映中) ドゥニ・ヴィルヌーヴ。

写真:蜷川実花

One Thousand and One Nights
蜷川実花と未来の女の子たち
第八夜 アイナ・ジ・エンド

蜷川実花さんの好評連載8回目のゲストは、BiSHのメンバーでソロアーティストとしても躍進中のアイナ・ジ・エンドさん!
アイナ・ジ・エンドさんを、2000年公開の香港映画、ラブロマンス映画の名作『花様年華』の世界観にて撮影。耽美的な蜷川実花の世界と相まって、華やかで妖しく、さらにはクールなビジュアルが完成しています。ご期待ください。

写真:近藤 桂(3rd)

装苑男子vol.43  
M!LK

スターダストプロモーションに所属するメンバーから成るボーカル&ダンスグループ「M!LK」。個々で俳優としての活動しながら、一方で5人集まれば「M!LK」として音楽やドラマ、バラエティーなどを幅広いフィールドを舞台にエネルギッシュに活動してきた。現在の5人体制になって心をひとつにした彼らが遂に11月24日、シングル「Ribbon」で待望のメジャーデビューを果たす。撮影では大きな節目、スタートに向けて、M!LKの新しい表情と魅力を映し出した。またこのボーイズグループ戦国時代の今、彼ら自身が思う、M!LKの強みや個性、そして目指す未来についても尋ねた。

写真:間仲宇

NEWS増田貴久さんの連載MFBB。今号では、ヘアの延長線上でつくりはじめたというヘッドピースが東京コレクションではランウェーに登場したり、雑誌の表紙を飾ったりと注目されているヘアメイクアップアーティストの奥平正芳さんをゲストクリエイターにお迎えしました。帽子やマスクなどをアート作品のように愛でているという増田さんと奥平さんが出会ったら……、そこに生まれたのは“品のいいパンク”な2種のヘッドピース。一つはワイヤーで牛の形をかたどったもので、もう一つはレザーのマスク。完成したヘッドピースにあわせてそれぞれに白と黒の服をチョイスした増田さん。そのクールなビジュアルに注目してください!また今回のコラボレーションアイテム誕生の背景や、撮影プロセスでの思いやこだわりなど熱く語って頂いた対談もお楽しみに!

写真:半沢健

PLAY A SENSATION
吉田ユニ×佐久間由衣

アートディレクター、吉田ユニさんの連載「PLAY A SENSATION」。43回目となる今回は、凛とした聡明な印象の顔立ち、そして抜群のスタイルを持つ、女優として大活躍の佐久間由衣さんが登場!透明感のある彼女の素材そのものにフィーチャーし、ジュエリーのみを装飾してもらいました。モノクロームのネックレスとブレスレットとイヤリング。光と影のコントラストのみで浮き上がる、一定の角度からしかクリアに見えない繊細なジュエリーをお楽しみください。

「ディレクションの効果とプロデュースの時代」

◆「PLAY in FASHION」
 アートディレクター 丸井元子 × 古川琴音
◆ 「美しき遭難者」
 映像監督 松岡芳佳 × 石橋静河
◆メゾンの魂を体現する、
 ファッションディレクターの手腕と功績
 GUCCI/FENDI/Courrèges/JIL SANDER
◆「Speculative Fiction 夢幻的少女」
 映像演出・アートディレクター OSRIN × 詩羽
◆ アートディレクションのアプローチ
 丸井元子/佐藤亜沙美/脇田あすか/村田実莉/平野正子/矢島沙夜子/永瀬由衣
◆SKY-HI 肯定から生まれる自己表現。
◆タイトルをつけられた女 ちゃんみな
◆ヒャダインさんに聞く、セルフプロデュースという生き方
◆セルフプロデュースの表現者たちが好きを極めた先に見つけたもの
◆「彼女」
 映画監督 松本花奈 × 黒島結菜
◆私達がウェス・アンダーソンを好きなわけ、そのディレクションに宿るもの
映画のディレクション力 
 リドリー・スコット/マッテオ・ガローネ/エドガー・ライト/キャリー・ジョージ・フクナガ/ドゥ二・ヴェルヌ―ヴ/クロエ・ジャオ/濱口竜介/森田芳光/相米慎二

FEATURES
◆feature mode  マーク ジェイコブス
◆Trend Clips あれもこれも着たい冬に
◆第36回イエール国際フェスティバル

REGULARS
◆PLAY A SENSATION  vol.43 佐久間由衣
◆One Thousand and One Nights
 蜷川実花と未来の女の子たち 第八夜 アイナ・ジ・エンド
装苑男子  vol.42 M!LK
◆このブランドの製図が見たい!  vol.41 パーミニット
◆MFBB vol.22 HEAD PIECE 
 増田貴久(NEWS) × 奥平正芳(hair & makeup artist)
杉咲 花の言葉と写真 蜜の音  vol.38 「一」

※『装苑』1月号は、11月27日(土)発売です。全国書店にてお求めください。
もし店頭にない場合は、書店店舗にて直接ご注文いただくか、下記オンライン書店などをご利用ください。

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