Azzedine Alaïa & Linda Spierings, Le Touquet, 1986
パリのアズディン・アライア財団で「アズディン・アライア – ピーター・リンドバーグ(Azzedine Alaïa – Peter Lindbergh)」展が開催されます。
リチャード・アヴェドンとクリスチャン・ディオール、ヘルムート・ニュートンとイヴ・サンローランのように、フォトグラファーとデザイナーの関係は切っても切れないもの。彼らの奇跡の出会いは、ファッションフォトグラフィーの歴史に残る名作を生み出してきました。
アズディン・アライアといえば、真っ先に思い浮かぶのはピーター・リンドバーグです。二人に共通するのは黒への愛情。共にモノクロの世界の中で、女性の内なる強さや美しさを引き出したアーティストです。
Azzedine Alaïa & Tina Turner, Paris, 1989
Naomi Campbell, Paris, 1992
Marie-Sophie Wilson, Paris, 1988
Tatjana Patitz & Linda Spierings, Le Touquet, 1986
ドイツの工業・商業都市デュースブルグで育ったリンドバーグは、美術学校で絵画を学んでいます。その後、写真を始めた彼が、パリに事務所を構えたのは34歳の頃。『ヴォーグ』や『ハーパース・バザー』の常連フォトグラファーとなり、ケイト・モス、ナオミ・キャンベル、リンダ・エヴァンジェリスタなど、時のスーパーモデルを被写体に、ストーリー性のあるモノクロ写真を撮り続けました。
二人のアーティストはすでに他界していますが、現実と物語の狭間で想像力を掻き立ててくれる、彼らが織りなすモノクロームの世界をお楽しみください。
Azzedine Alaïa – Peter Lindbergh
開催期間は5月20日から11月14日まで。
アズディン・アライア財団(Fondation Azzedine Alaïa)
公式サイト: https://fondationazzedinealaia.org
All Photos : © Peter Lindbergh (courtesy Peter Lindbergh Foundation, Paris)
Text: B.P.B. Paris