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私立恵比寿中学 中山莉子さん「生誕祭。」の衣装を
文化服装学院 アパレルデザイン科の松田明日羽さんが製作!
ご本人&ファンの皆さんからも大好評!!

2021.10.14

装苑公式Youtubeチャンネルにて

それは2021年7月中旬のこと。私立恵比寿中学のマネージャーであるスターダストプロモーションの藤井ユーイチさんから、装苑編集長宛てに一通のメールが届きました。そこにあったのは、中山莉子さんの生誕祭のライブ衣装を文化服装学院の生徒に発注することは可能ですか?というもの。そこで今回はアパレルデザイン科の生徒にコンペ形式で参加を募集。中山さんに好きなデザイン画を選んでいただき、文化服装学院の生徒が制作する企画としました!

複数のデザイン画の中から中山さんが選んだのが、文化服装学院アパレルデザイン科2年の松田明日羽さんが描いたものでした。そして10月12日、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて行われた「中山莉子の生誕祭。」では、ステージの上でも文化服装学院の松田さんデザインしたことを話してくれた中山さんに、ライブ終了後、衣装に関する話をうかがいました!

――ライブお疲れ様でした!今日、この日のためだけの衣装を着てのステージでしたが、まずは率直な感想をお聞かせください!――

「はい、衣装はとても気にいっていいます! ライブ開始の直前、最期の最後まで調整していただきましたが、私がステージで輝けるためにいろいろと試行錯誤して作ってくださっているのが伝わってきて、本当にありがとうございますって、感謝の気持ちでいっぱいです!」

――ライブの途中では照明でオーガンジーの色が変わって見えたり、アンコールで踊っている衣装からは躍動感が感じられたり。客席からもこの衣装のよさを沢山感じられましたが、普段、エビ中のメンバーとして着るものと生誕祭として、自分一人で着る衣装は、意味が違ってきますよね?――

「はい。やっぱりエビ中では、エビ中の曲に合った衣装になってきます。最近は結構大人っぽい曲が多かったりしますが…… 私が好きなのはこういうアイドルらしい服なんです! 打合せの際に素材や色も選ばせてもらったりしましたが、こうした衣装はエビ中の活動では着られないことがあるので、自分で全部プロデュースできる生誕祭では衣装も私が好き!と感じることだけで選ばせていただいています(笑)」

――今までの生誕祭の衣装はプロの方にお願いしてきたと思いますが、今回は同年代の学生さんに依頼する形になりました―― 

「まず、それこそ『装苑』さんに出たことで文化服装学院さんを知って、そこからお願いしてみることになって。たくさんの方にデザイン画を描いていただきましたけど、でも、やっぱり松田さんのデザイン画に目がいったんですよね」

――気に入ったポイントはどこですか?――

「見た瞬間,これだ!って(笑)。松田さんがアイドルが好きっていうのは後から知ったんですけど、初めて見た時から絶対に色んなアイドルを見ている方だな、とは思いました」

――デザイン画を選び、素材を打合せ、仮縫い、フィッティングと短い間に行ってきましたが、中山さんの意見は上手く反映されましたか?――

「まさか、私よりも年下の方に作ってくださるなんて思ってもいませんでしたし、もちろん初めてのお願でしたけど“かわいい”を分かっている方だな、って感じました。あっ、なんだか上から目線でごめんなさい! でも、髪飾りにリボンをつけるアイデアや、リボンの紐をアイロンでくるんってさせたらたらかわいいですよ、とか、いろんなアドバイスもいただきました」

――「学生だから」とか「若いから」とかではなくて「アイドルが好きで、アイドルに可愛くなってほしい」という気持ちがよい衣装につながったということですね――

「はい。チェックの部分は全部手縫いだそうで、ビーズをつけるのにスカートだけでも10時間かけてくださっていて。手がかかっていることは着ていても感じますし、このライブの、1回だけのために時間をかけていただいて……。作る期間が短くて大変だったと思うんですけど、そうした思いが着ていても感じられました」

――最後に、中山さんにとって衣装とはどんな存在ですか?――

「自信に繋がる存在というか。ありきたりになっちゃうんですけど、ステージに立っている自分を輝かせてくれるものです。そして、ファンの方の前に立つために、普段の自分にはないパワーをくれるというか。今回の衣装、もちろん私は大満足ですけれど、こういうかわいらしい衣装を着た私が好きって言ってくださるファンの方が多いので、絶対喜んでくださったと思います! 今回は「装苑」さんにお願いして、松田さんに作ってもらって本当に良かったです」

衣装をデザイン&制作した
文化服装学院アパレルデザイン科2年松田明日羽さんのコメント

アイドルが大好きで、普段から可愛く魅せるための研究に余念がない松田さんも、自身が手掛けた衣装の晴れ舞台を前に緊張して寝れなかったとか。

「今回は、本当に貴重な機会を頂けてとても感謝しています。私はアイドルが大好きで、小さい頃はアイドルになりたかったんですけどご縁がなくて。でも『なんで自分がアイドルになりたいんだろう』と考えた時に、歌って踊るのが大好きだったことと、かわいい衣装を着るのが大好きだというところにたどり着いて、だったら自分が可愛い衣装を作る人になろう!と考えました。中学生の時、子供向けのファッションデザインコンテストを文化服装学院さんとセーラー服の会社さんがやっていたのに参加して賞をもらったことも、デザイナーを目指すきっかけになりました。制作した服で地元のショッピングモールでファッションショーをした時『楽しい!』って気持ちになれて、将来は衣装のお仕事をやろうと文化に入りました」

着実に自分が目指す道に近づいている松田さんは、文化服装学院に通いながら、すでに衣装製作のアシスタントも経験済みとのこと。

「高校の1個上の先輩がアイドルをやっていて、その広がりでいただいていたお仕事のお手伝いをしていました。私はアイドルっていう枠に対してこだわりが強いのですが、その理由はみんながなれない、雲の上の存在だから。やっぱりステージの上ではキラキラ輝いてほしいんです! 私が目指す理想の衣装は、誰が見ても『かわいい』って言ってもらえる衣装です」

今回の衣装は、中山さんと直接打ち合わせをしながら細かなことも決めて言った松田さん。素材ついては以下のように語ってくれました。

「土台は、発色を優先してサテンを使いました。サテンって使い方を間違えると安っぽく見えちゃうので、装飾を丁寧にしようと立体のチェック柄を全部手縫いで付けることにしたんです。ビーズとビジュー、全部1個1個手で付けました。あとは、中山さんからのリクエストもあって使用したオーガンジー。いただいた企画書に夏っぽい衣装と書いてあったので、海とか想像しながら、ですね。あとは特別な日ですし、後ろに大きいフリルを付けようと思った時に、キラキラを2種類使って波が流れている感じを目指しました。歩くたびに“ふわっ”てするのがかわいいからそれを付けたかったんですけど、2種類だけだとテカテカしちゃって。土台を透明感ある感じに作ったので合わなくて、さらに上からもう一種類のオーガンジーを足して、あの衣装になりました。ボリュームなどのバランスは、踊っているときや回っているときにすごい可愛くできました」

打ち合わせから今日まで、あっという間だったという松田さんに、この経験を振り返ってもらうと

「期間が短かったんです。本縫いを1回作ってフィッティングするまでが10日間ぐらいしかなくて、友達に手伝ってもらったりしながら。ですので、作るのは1人の力ではなかったです。とにかく、すごい大変でした。それもあって衣装を着た中山さんがステージから出てきた時は泣きそうでした。今までお手伝いでアイドルの衣装作ったことはあったけど、1から自分でやらせていただく機会はなかなか無かったのと、中山さんのような、テレビとかに出ているアイドルさんの衣装に関われたのは初めてだったので。制作中、サイズが合わなかったり、装飾が取れやすかったり躓くところが多すぎて心が折れそうなこともあったんですけど。中山さんが出てきたその瞬間、すごい感動しました」

学生ながら、何万人もが目にする衣装を制作することになった松田さんに、今後のことを尋ねてみると

「将来なりたいデザイナー像は、表に出れるデザイナーです。私はアイドルが好きだから、いろんなアイドルを調べてきました。歌ってる動画とか観て、回った時にこの丈だったら可愛いとか、振り付けによってどんな衣装が映える等を研究するのが好きで。アイドルが好きだからこそ、活かせるデザインをたくさん世に出していきたいんです。今回、リハーサルから中山さんと一緒に居させていただいてすごく勉強になったし、今回の経験も活かしながら、自分に何ができるか考えて、少しでも早くアイドルの衣装のデザイナーの仕事を、誰よりもたくさんできるようになりたいです」

ライブ終了後、ファンの皆さんから衣装が可愛かったというコメントが多数あったことで、より衣装デザイナーとなることを誓った松田さん。よい機会をいただけた中山さんはじめスターダストの皆様方に、装苑からも感謝の意を示しつつ、私立恵比寿中学のメンバーとして、また舞台など個人での活動も含め中山莉子さんのご活躍も期待しつつ、「装苑」編集部によるライブ衣装製作のご報告を終わらせていただきます!

photographs:Norifumi Fukuda,Emi Hoshino(B.P.B)

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