2026-’27年秋冬オートクチュールウィークが7月6日から4日間の日程で開催。今シーズンの必見のショーや気になるトピックスをご紹介します。

アイルランド出身のマイケル・スチュワート(Michael Stewart)が2022年に設立したスタンディング グラウンド(STANDING GROUND)は、彫刻的なシルエットと卓越したクラフツマンシップで注目を集める新鋭ブランド。2024年のLVMHプライズでは「サヴォアフェール賞」の初代受賞者となり、高い技術力が評価されました。
オートクチュール公式カレンダーにゲストデザイナーとして初参加した今回。パリでのデビューショーは、在フランス・アイルランド大使公邸で開催されました。披露されたのは、モダンなフォルムと流れるようなドレープが印象的なイブニングドレスのコレクションです。緻密に並ぶ凹凸模様は、ドレスの内側にビーズを組み込んだ独自の装飾技法で作られています。

© B.P.B. Paris
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圧巻だったのはアイルランドに伝わるキャリックマクロス・レースを用いたウエディングドレス。26人の職人が約4,000時間をかけて制作したという一着は、伝統技術を現代的なクチュールへとみごとに落とし込んだ作品です。

© B.P.B. Paris
「マテリアルの質感やビーズの技法については、かなり長い時間をかけて取り組んできました」と、ものづくりへの姿勢を語るスチュワート。
「一つの技法を見つけ、それをさらに押し進め、進化させていくプロセスに価値があると考えています。デザイナーは、毎シーズンすべてを捨てて新しいものを作らなければならないというプレッシャーを感じる必要はないはずです。一つのことを掘り下げることで得られる豊かさは計り知れません。ファッションのキャリアとは、探求と発展の積み重ねだと思うのです」
さらにスチュワートは、美しさの中に“違和感”を加えるという自身の美学についても言及。それは、ドレスの色彩やフォルムだけでなく、片目だけのコンタクトレンズにも表れています。

© B.P.B. Paris
「僕は、美しさを何よりも大切にしています。ですが、きれいで整っているだけでは十分ではありません。色使いやメイクもそうですが、どこかに違和感や異質な要素を加えたい。伝統的な美しさの中に別の何かを見出すこと。そこにこそ、僕が最も関心を持つ“新しい美”が宿るのだと信じています」

ショー後のバックステージで、インタビューに答えるマイケル・スチュワート。© B.P.B. Paris
アイルランドの伝統と現代的な感性を融合させた、ブランドのアイデンティティを力強く示すコレクションとなっていました。
全ルックを一挙公開します!




























Photos : Courtesy of Standing Ground
Text:B.P.B. Paris