2025-’26年秋冬オートクチュールウィークが7月7日から4日間の日程で開催。
今シーズンの必見のショーや気になるトピックスをご紹介します。

今シーズンのオートクチュールウィークで最も注目を集めたメゾンの一つが、新クリエイティブディレクターにグレン・マーティンス(Glenn Martens)が就任したメゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)だった。
発表されたのは2025年「アーティザナル」コレクション。会場となったパリ19区の文化センター「104」は、メゾン創設者のマルタン・マルジェラが引退ショー(2009年春夏)を開催した場所でもある。

©B.P.B. Paris
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大きな期待が寄せられる中、登場したのは49点の作品。匿名性、トロンプルイユ、手仕事、解体と再構築など、このメゾン特有の複数のコードを踏まえつつ、マーティンスの故郷であるフランドル地方とオランダの中世の建物からも着想を得ている。
ゴシック建築の塔の構造を想起させるシルエット、教会に鎮座する聖人像のようなフォルムが特徴的で、北ヨーロッパ・ルネサンス期の邸宅の内装が、モチーフや技法として抽象的に表現された。


会場の壁も床もトロンプルイユ。©B.P.B. Paris
ファーストルックは透明プラスチックのビスチェドレス。モデルの顔は同素材のマスクで覆われている。キャンバス地のフルレングスドレスはハンドペイントで仕上げられ、襟の内側にはシルバーとベージュのクリスタルジュエリーがあしらわれた。


ドレスとコルセットの上に重ねたテーラードコートは、バイカージャケットをパッチワークで再構成し、その上に16世紀フランドル地方のハンドペイントと花柄の壁紙をコラージュしたプリントを重ねている。

ニットドレスは、デッドストックのビーズとチェーンネックレスで編み上げられた。 金箔のエンボス加工を施したルック、ゴールドのコスチュームジュエリーとクリスタルを刺繍したドレスなどもあり、全体的にきらびやかなムード。


輝きのあるルックが続く中、比較的シンプルなビスコースジャージーのドレスも提案された。ドレープによって生まれた構築的なシルエットが彫刻のようでもある。

足もとに合わせたのは、アクリルウェッジソールの「タビ」シューズ。マーティンスによるエッジーな感性が加わることで、メゾン マルジェラの世界観はさらなる進化を遂げていた。

©B.P.B. Paris


















































Photos : Courtesy of Maison Margiela
Text:B.P.B. Paris