1月16日から6日間の日程で、2024-’25年秋冬パリ・メンズファッションウィークが開催され、73ブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの注目のショーや見逃せないトピックスをご紹介します。
キディル(KIDILL)の今シーズンは、昨年8月に他界した英国人アーティストのジェイミー・リードへオマージュを捧げたコレクション。テーマは「WHAT EVER HAPPENED TO PUNK !」。セックス・ピストルズのビジュアルデザインなどで知られた彼は、デザイナーの末安弘明さんに大きな影響を与えた人物です。
「ジェイミーは、自分の原点そのものだった」と話す末安さんは、彼が手がけたキッチュなバンビのイラストやパンキッシュなロゴをところどころにちりばめ、パンクの本質に立ち返りつつ現代性に富む作品に仕上げていました。
エネルギッシュなショーには、前回に引き続き、帽子デザイナーの日爪ノブキさんとのコラボによるヘッドピースも登場。
客席が整然と並ぶランウェイショーは、パリでは今回が初めて。
「この場所を見て、新しいことにチャレンジしたくなった」とデザイナーの末安弘明さん。
(Photo: B.P.B. Paris)
Text : B.P.B. Paris