6月24日から6日間の日程で、2026年春夏パリ・メンズファッションウィークが開催され、70ブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見のコレクションや注目のトピックスをご紹介します。

ダブレット(DOUBLET)は、パリ20区にあるアーバンファーム(都市型農場)でショーを開催。「いただきます」をテーマに、この言葉に込められた感謝の精神をコレクションで表現した。
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きっかけは、金目鯛漁で廃棄される魚網をリサイクルすることに情熱をかけた人との出会い。そして、“食”を通じて社会を耕すSky High Farmの思想を知り得たことだった。
「地域の未来のために情熱を注ぐ人たちと、繋がりと循環を感じさせてくれる様々な素材との出会いによって服作りにも新しい意味と意義が生まれました」とデザイナーの井野将之さん。

ショーの最後に登場した井野将之さん。
特にこだわったテキスタイルでは、廃材となる漁網や卵殻膜を再活用したリサイクル素材、高知の漁港で獲れた魚のフィッシュレザー、野生動物のジビエレザーなどが使われた。
このブランドらしいユーモアいっぱいのデザインは、農業や漁業から発想され、野菜刺繍のワークウェア、にんじんモチーフのクロッシェ編みニット、金目鯛装飾のジャケットなどが登場。




長ネギのネクタイ、卵パックのショルダーバッグ、目玉焼きハットなど、楽しい小物にあふれ、キッズ ラブ ゲイト(KIDS LOVE GAITE)とのコラボレーションによる、逆さに履いたような長靴もインパクトがあった。




「良い素材とは何か、本当の贅沢とは何か。それを思考する中で心に浮かんだ言葉が“いただきます”です。このコレクションを通して、その言葉の心をそっと感じてもらえる事を願っています」








































Photos : Courtesy of Doublet
Text:B.P.B. Paris