9月29日から9日間の日程で、2026年春夏パリ・ファッションウィークが開催され、110を超えるブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの注目コレクションや話題のトピックスをご紹介します。

ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli )が率いるバレンシアガ(BALENCIAGA)は、デビュー作となる2026年サマーコレクションを、パリのケリング本社で発表しました。タイトルは「THE HEARTBEAT(心臓の鼓動)」。

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「心臓の鼓動は、私たちが共有するリズム―私たちが人間であることを思い出させる脈動です。それでも、すべての心臓は異なるリズムで鼓動します」とピッチョーリ。
コレクションは、クリストバル・バレンシアガ (Cristóbal Balenciaga)へのオマージュではなく、メゾンの原点を再検証し、現代にふさわしい形に再構築することが主軸になりました。

メゾン独自の彫刻的なボリューム形成に重要なのは素材。ピッチョーリは1958年にクリストバルが考案したガザールから着想を得て、ネオ・ガザールを開発しました。この新素材は、軽やかさを維持しつつ従来のハリ感を和らげることで、よりテーラリングに適したものになったのだそうです。
花やフェザーのモチーフによる刺繍は、装飾ではなく建築的な要素を帯び、純粋なカットを通じて身体を根本的に再定義する手段。

クリーンなラインとデコラティブな要素、斬新なプロポーションが融合し、バレンシアガの造形美を現代に甦らせています。























































Courtesy of Balenciaga
Text:B.P.B. Paris