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魔法ワールド最新作 映画『ファンタスティック・ビーストと
ダンブルドアの秘密』の世界観をイメージした、
文化服装学院の学生によるデザイン画コンテストが開催!

『ハリー・ポッター』の生みの親、J.K.ローリング自ら脚本を手掛ける映画作品として、注目を集めている『ファンタスティック・ビースト』シリーズ。遂に最新作となる『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が4月8日(金)より全国ロードショー。

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
待望のシリーズ最新作。魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使いニュートが、ダンブルドア先生や魔法使いの仲間達、そしてなんとマグル(人間)と寄せ集めのデコボコチームを結成!世界の支配を企むグリンデルバルドに、5つの魔法のトランクに隠された“秘密の作戦“で立ち向かう!そして本作では、ハリー・ポッターシリーズでも明かされなかったダンブルドア家の秘密がいよいよ明らかになる。
デイビッド・イェーツ監督(『ファンタスティック・ビースト』シリーズ、『ハリー・ポッター』シリーズ後半4作品)、J.K.ローリング(「ハリー・ポッター」シリーズ著者)、スティーブ・クローブス共同脚本。エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、エズラ・ミラー、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、カラム・ターナー、ジェシカ・ウィリアムズ、キャサリン・ウォーターストン、マッツ・ミケルセンほか出演。
4月8日(金)より全国公開。ワーナー・ブラザース映画配給。
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今回、映画の公開を記念して文化服装学院の学生を対象とした魔法ワールドファッションデザイン画コンテストを開催。ファッションを学ぶ学生達ならではの、個性溢れるデザイン画に注目です!見事、不死鳥賞(グランプリ)ニフラー賞(準グランプリ)ピケット賞(準グランプリ)に輝いた作品と、入賞作品をコメントと共にご紹介します。※学生の所属は2022年3月末日付のものです

総評
どの応募作品も作品への理解が深く、個性に溢れていて、魔法ワールドから飛び出してきたようなデザインでした。時代背景や舞台設定を取り入れた作品もあれば、ファンタビの世界観だけでなくストーリーを感じる作品もあり、審査を忘れてワクワクしっぱなしでした。
ーーー「ファンタビ」宣伝チームより

不死鳥賞(グランプリ)服装科 岡本凜さん

ファンタスティック・ビーストの時代設定が1920年なのに合わせ、その時代の日本の女性の着物姿をベースにデザインを考えました。ダンブルドアの守護霊でもある燃え盛る不死鳥の羽をイメージして袂にデザインとして落とし込み、マグル×魔法動物のハーフとして両立する存在としてデザインを組み立てました。美しく燃える赤と橙を大胆に着物の柄に描き、不死鳥の様な美しさを表現しました。身に纏う者が心正しき者だった場合は勇気を与え、悪しき者ならば心を恐怖におとしいれる着物です。傘の柄はニワトコの杖と同素材で出来ています。ーーー岡本凜

不死鳥と着物を組み合わせる着眼が素晴らしい。デザインだけでなく、身に纏う者によって別の力を宿すコンセプトがまさに魔法ワールドですね。選考チーム全員一致のグランプリでした。ーーー「ファンタビ」宣伝チーム

二フラー賞(準グランプリ)服装科 下日向望さん

ファンタビのポスターに不死鳥が描かれていることがとても印象的だったのと、最新作はダンブルドアの秘密に迫る内容なので、彼ととても関わりの深い魔法動物である不死鳥をイメージしてデザインしました。ファンタビは1920年代が舞台となっているので、アール・デコ調のシルエットにしました。ドレスの裾は不死鳥が燃えて再生する様子を表し、内側の白いスカート部分のチャームと見頃に着けている青とゴールドのアクセサリーは、傷を癒す力がある不死鳥の涙を表現しています。ーーー下日向望

アール・デコ調のシルエットが非常に美しく、デザインの細部やアクセサリーにまで不死鳥が表現されている素晴らしいデザインですね。ーーー「ファンタビ」宣伝チーム

ピケット賞(準グランプリ)服装科 村本雪菜さん

主人公のニュートが持っている魔法のトランクをイメージしてデザインしました。作品の舞台がドイツ、アメリカ、イギリス、中国とのことだったので、これらの国の民族衣装を組み合わせてベースにし、温かみのあるカントリー調のブラウンでまとめました。ニュートと歩んできた旅を詰め込んだスタイルです。ーーー村本雪菜

トランクのイメージに世界各国の民族衣装を組み合わせたアイデアが見事にデザインされていて今にも旅に出そうな一着ですね。ーーー「ファンタビ」宣伝チーム

奨励賞

服装科 P.N. suzyさん
「ビーストたちの凝視」をテーマにしてデザインしたワンピースとコートの組み合わせで魔法の世界の雰囲気を楽しめる。

ll部服装科 P.N. 紫之武ユミさん
グリンデルバルドを倒すために、でこぼこチームを結成して大忙しのニュートですが、本来ならば悪との戦いではなく魔法動物の研究に勤しみたいはず。そんなニュートの願いがもし実現したら・・・そしてニュートを補佐する強力な研究員たちが居たら・・・というコンセプトのもと、陸・空・水中動物を研究するエキスパートたちのユニフォームをデザインしました。ニュートたちの活躍する1920sは、機能性と装飾性を併せ持った“アール・デコ”様式の全盛期!男性も女性も、動きやすく、且つ美しいスーツに身を包んだ時代です。その1920sらしさもふんだんに取り入れながら、例えば、陸用ユニフォームにはニフラー対策として金属を使わないなど、魔法動物学(マジズーオロジー)の実用性を追求したデザインを心がけました。ニュートが自分の研究に安心して戻ることができたら、是非このデザインを提案したいものです。

服装科 中田泉さん
ハリー・ポッターシリーズを何度も見返して大好きな映画としているため、ダンブルドア校長の生徒を守る姿勢と偉大な魔法使いということを伝えるべく、デザインにおこしました。そして、最新作となるものに合わせてダンブルドア先生の偉大さと使用していたニワトコの杖を袖部分にデザインしました。ネクタイなどには緑をいれニュート・スキャマンダーの動物、自然を愛する気持ちを色と柄を描き表現しました。

服装科 井上あきりさん
ロング丈のコートやストレートシルエットのドレスなどファンタスティック・ビーストの舞台である1920年代の女性のファッションをイメージしました。過去作にも登場したニュートの相棒である二フラーやオカミー、ズーウーなど魔法動物達のカラーやシルエットをデザインに落とし込みました。また今作の鍵となるダンブルドア家に縁の深い不死鳥をコートのデザインに特徴的に取り入れました。アクセサリーなども映画に登場するものをイメージしゴージャスで遊び心のあるデザインとなっています。

アパレルデザイン科 河野空さん
第一にこだわったところはファンタスティック・ビーストを視聴して感じた魔法のワクワクです。そこで見て楽しいと感じられるデザインにしようと意識しました。ファンタスティック・ビーストに出てくるキャラクターをイメージソースとしたキャップや主人公が常に持っているトランクケースに視覚効果が生まれるようにしたものなど、アイテムにもこだわりました。配色は対照的な色合いでアクロバティックなイメージを魔法世界に照らし合わせました。

佳作

II部服装科 P.N. M.Yさん
今回は孤高で威厳や強さを持った女魔法使いをコンセプトにしました。私の主観的な魔法使いのイメージはマントと長い帽子でしたが、ハリー・ポッターシリーズはじめ、ファンタスティック・ビーストに出るキャラクターの服装が現代的でブリティッシュなイメージでした。その世界観とかけ離れないようにリアルクローズなデザインを心がけました。服の色相は黒と白をベースにし、手袋、ブーツ、裏地などはブラウンベースの差し色で配色をしました。シルエットは女性の強さを表現をするため、全体的にタイトなシルエットを意識しています。またジャケット裾のカットオフやラペルのカスケード、パンツのフレアなディテールはどこか不思議な魔法の世界観から着想を得て、デザインに加えました。

ファッション高度専門士科 清水 孝さん
今回のファンタスティック・ビーストシリーズではマグルの中に溶け込んだ世界観で魔法をみられてはいけない事になっています。そこでもしそんな世界観で自分が服を作るならというコンセプトのもとデザインいたしました。マグルの世界では通常ポケットのものが引き出しになっていたりスカートをなびかせたりもできます。また、引き出しのアイデアソースはシュルレアリスムからもとっています。魔女である証に赤いリボンをつけました。

服装科 佐伯羽依音さん
登場人物の多くがシャツにネクタイやリボンといった堅い服装をしているなと感じました。また、建物も色合いや形が統一されていて、それが独特の世界観を作っていると感じました。その世界観を崩さずに、個性を出せたらいいなと考えスーツ調の衣装をデザインしました。魔法での移動は服がなびくのが印象的だったので、その時に美しく見えるように、シャツの袖を長くし、ジャケットのラペルを大きくしました。シャツにはさらに、魔法動物を連想させるような毛を取り入れました。

II部服装科 P.N. Daze Liyiさん
本作の重要人物であるダンブルドア。彼の一族が窮地に襲われた時現れる不死鳥からインスパイアされたデザイン画。

オートクチュール専攻 P.N. 佐生琉音さん
魔法呪文ルーモスから着想を得ました。ハリー・ポッターでも多く使われている魔法で個人的に一番印象的な呪文です。暗闇の中で光り輝くようなデザインにするため、黒地にゴールドで模様を描き、重厚感を演出したかったのでトーンが低めの色使いにし、生地はベルベットで高級感を出したいと考えました。見た目の形はシンプルですが細かいディテールにこだわり、気品高いエレガントなものにしました。クイニー・ゴールドスタインに着てみてほしいなと思いました!

そして、惜しくも入賞は逃したけれど、今回のために描かれたアイデアいっぱいのデザインもご紹介!

(左)アパレル技術科 平沼智菜さん/魔法により服のバランスが崩れる様子をデザインしました。
(中央)アパレルデザイン科 P.N. あきちゃんさん/ラペルやカラーなどの付く服を多く着ている印象が強く今回はそんな堅苦しさを取っ払いもっとラフで楽に着れる広めにえぐったネックラインとダボッとした袖、半ズボンに長い靴下、どこか汚く日々戦いや争いごとに揉まれてるファンタビや魔法の世界のキャラクター達に合うように、まるでいつも着ていた服はこれでした!と使い古した感を感じせるような濁った色をデザインにしました!魔法の世界とはいえ時代背景など見てみても綺麗とは程遠い服装を纏う人々が多くそんな時代を感じるサスペンダーも取り入れ、またそれもファンタビやハリー・ポッターの世界観を生み出す大事なポイントだとも思いました。更に主役のニュート・スキャマンダーは魔法動物学者でもあり魔法動物のインスピレーションを取り入れました。私らしい私の作品です。
(右)ファッション工科基礎科 國沢凛さん/制服のようなボレロは袖口を広げて古典的な魔法使いをイメージ。鳥籠のようなクリノリンは敢えて外に出すことで「自分を大きく見せるもの」から「何かを護るもの」にした。溶けるような裾は、煌びやかで夢のような世界に見えてどこか不穏な空気漂う予告から着想を得たもの。随所に使用される特徴的なボーダーは同シリーズ別作品を意識。

(左)II部服装科 坂田麗矢さん/セットアップの上に魔法の杖先から現れる光をイメージしてデザインにしました。さらに全体に大きさや長さが違う壊れかけた鎖を描き、魔法を信じた者のみ鎖が解かれ魔法の光を見ることが出来るテーマがあります。
(中央)服装科 粂川紗那さん/ニューヨークをイメージしました。茶色で探偵っぽいセットアップの上着とパンツをデザインしパンツには焦げ茶の布をつけ各寮のイメージカラーをリボンとして取り入れました。
(右)ファッション高度専門士科 立澤拓都さん/ハリー・ポッターの舞台であるイギリスの上流階級と彼らが捨てて溢れ出た下町のゴミからインスピレーションを得た。伝統的なブリティッシュスタイルのスーツとトレンチコート、ライダースジャッケットをドッキングさせた。ゴミを表すためにグレーをベースカラーに、アソートカラーには魔法学校の煉瓦の色、アクセントカラーにカビを表す青緑、燻んだイギリスの国旗の色を採用。そして、キングス・クロス駅の屋根とホグワーツ城の窓をイメージした柄はハリー・ポッターの世界観を彷彿させる。また、ゴミから生まれた魔法生物もデザインした。ネズミと虫と魚の要素を入れながら、沢山の部品やゴミが集結して一つの生物へとなっている。ある一つの生物がゴミに本体を乗っ取られて、ゴミの意思で動いているという設定だ。このように、小さいハリー・ポッターの要素を散りばめてデザインすることによって全体的にハリー・ポッターを連想させるデザイン画に仕上げた。

(左)II部服装科 P.N. TAUKOさん/デザイン画のコンセプトは、『魔法と祭り』です。ハリポタとファンタビの世界観が昔から好きで、子供の時に杖を買ってもらって魔法を練習した思い出があります。その魔法使いの印象を少し崩して、日本の祭りから着想を加えてみました。祭りで盛り上がるような躍動感と着物からイメージした日本ぽさをだしつつ、ファンタビの洗練された落ち着きのあるカッコ良さにも影響を受け、自分なりにまとめてみました。祭りが熱く盛り上がるように、ファンタビ新作が盛り上がっていくイメージと応援の気持ちを込めて描きました。
(中央)II部服装科 古閑千晶さん/衣装はクラシカルな雰囲気と題材がファンタジー映画なので可愛らしさも大事にしました。ポイントはスカートで、蜘蛛の巣がモチーフです。生地は柔らかく、一つ一つのブロックに空間があり、その中で魔法で作り出した蝶が入っています。生地は魔法のスカートなので破れても元に戻り、傷に貼れば絆創膏になります。蝶々は通信や追跡にも使えるという設定です。
(右)服装科 鴨下ゆらさん/日本の妖怪を取り入れてデザインしました。西洋の魔法使いや日本の妖怪などのファンタジーな世界観が好きなのでイメージソースにしました。ファンタスティック・ビーストの衣装ではスーツにチェーンがついていたので今回のデザインにもチェーンをウエストと袖につけました。日本の妖怪は種類によって使える魔法が異なり、魔法の種類によって見た目も違います。西洋の魔法使いは見た目では魔法使いと判断できないので、今回のデザイン画では日本の妖怪らしさを表現しました。

(左)服装科 P.N. ちゃくらさん/昔から、作中に登場する動く新聞の中の写真を見て、「この記事や写真を撮影したのは一体どんな人物なのだろう」と不思議に思っており、私はハリー・ポッターの世界に登場する役職に注目し、その中でも「新聞記者」という職業をテーマにしました。人物は「元は正義感に溢れ、仕事熱心で正しい報道を目指しある事件を追っていたものの、ある一件から真相を追うことをやめ、次第にゴシップなどを扱うようになっていった男」をイメージ。コートの色にこだわり、一色ではなく多色で描くことで、様々な気持ちが入り混じった彼の複雑な心情を表現しました。
(中央)ファッション工科基礎科 P.N. 桃兎さん/私が映画の中で1番、印象に残ったのは主人公の魔法動物たちへの相性でした。そして特徴ある魔法動物たちの美しい姿に心を奪われました。私はデザインに彼らをとり入れ、同時にストーリーにある闇と光を感じる色合いにしました。魔法動物は不死鳥の翼やオカミーの模様、二フラーに似せた袖口に宝石などです。
(右)服装科 P.N. qkiRaさん/魔法動物の特徴やディメンターを意識したマント(色はハリー・ポッターでのグリフィンドールカラー)、アイマスクをミックスさせ、胸元の羽根のカラーはオカミーの色合いをイメージしました。裾の部分はファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生で最後の雨の中解かれていた結界を表現しました。

(左)ファッション高度専門士科 矢島遥葵さん/洗練された魔法を使いこなす、余裕のあるキャラクターを自分の中で想像しました。この映画では様々な個性のキャラクターが存在しますが、ファッションだけでも得意な魔法や性格、雰囲気が伝わるようなデザイン画にしました。スクリーン リーダーのサポートが有効になっています。
(中央)服装科 P.N. mixm02さん/惚れ薬をテーマにしてデサインしました。ふわふわと浮くような風船の気分を服のデザインに取り入れました。また、より気分がふわふわと浮くようなイメージを取り入れるためにファーのような毛並みがあるものだったり、歩く度にヒラヒラとなびく軽い素材のスカートをデザインに落とし込み、恋にすっかりハマったようなふわふわの浮いているような気分を服の素材に多く取り入れてみました。胸のところに大きくハートが入っているのが、恋にまっしぐらな気持ちをそのまま表現してみました。少し毒の効いた網タイツは引っ掻きあとのようなデザインを施し、恋に傷つきながらも自分の軸となるものを確立していくことをイメージしました。恋をすることによって、ふわふわと楽しい気分になること、そして、自分がより一層の輝けることに意識してデザインをしました。
(右)ファッション高度専門士科 P.N. このみさん/ニュートやダンブルドアなどが着用しているレトロなジャケットスタイルや、魔法動物から得たインスピレーションを元に、魔法使いの特有のオーラをイメージした色で描きました。また、魔法使いは日常にいる不思議な存在という事で、一見普通の洋服ですが、よく見ると非現実的な洋服をデザインしました。