• HOME
  • CULTURE
  • ART
  • 熊本市現代美術館開館20周年記念不思議の森に棲...

熊本市現代美術館開館20周年記念
不思議の森に棲む服 ひびのこづえ×KUMAMOTO展(熊本)

ROOTの衣装で踊るアオイヤマダ 2021 photo:上原勇

熊本市現代美術館の開館20周年を記念し、現在「不思議の森に棲む服 ひびのこづえ×KUMAMOTO 展」が開催中。コスチューム・アーティストであるひびのは、カエルやカブトムシ、海の生き物、マンモス、骨など地球に存在するありとあらゆる生き物や現象、人工物をアイデアのヒントとし、制作を行う。本展では、深い森の中で、多様な生き物たちがざわめく不思議な世界を表現するようなクローゼットを出現させ、最先端のARによる動画や映像、パフォーマンス公演、試着体験を通じてひびのこづえの作り出す世界観を体感することが出来る。

AR 衣装 キリン  2021

QRコードを読み取ると、衣装を着たアオイヤマダさんが躍る仕様に!

展覧会のメインイメージを飾るのは、ダンサーのアオイヤマダがダンス・パフォーマンス 「ROOT:根」の衣装を着て踊っているシーン。背負われたカエルは巨大でありながら内側に仕込まれたバルーンで軽やかに浮いて動く仕様に。その見た目を裏切る面白さは、ひびのが虜になった衣装の仕事にも通じるものがあるそう。彼女の手がける衣装の多くは、人がそれを着て動くことで一瞬ごとに変化する表情を持つ。その瞬間の美しさも作品の魅力だという。

「森に棲む服 ひびのこづえ 展」展示風景(そごう美術館) photo :阿部章仁

《蜘蛛の巣》展示風景 写真提供:市原湖畔美術館 photo:長塚秀人

美術、音楽、ダンスなど、様々なジャンルが混ざり生まれる不思議な美の世界へぜひ足を運んでみて。


熊本市現代美術館開館20周年記念
不思議の森に棲む服 ひびのこづえ×KUMAMOTO展
会期:開催中~2022年9月19日(月・祝日)
場所:熊本市現代美術館
   熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館3階
時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)
休館日:火曜
入館料:一般¥1,300
    シニア¥1,000
    学生¥800
    中学生以下無料
WEB:https://www.camk.jp/exhibition/hibinokodue/
TEL:096-278-7500

ひびのこづえ Hibino Kodue
静岡県出身。東京都在住。1982年、東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。1997年、作家名を内藤こづえより、ひびのこづえに改める。2003年よりNHK Eテレ「にほんごであそぼ」のセット衣装を担当(現在に至る)。2020年、コンテンポラリー・ダンス「星の王子さま」の衣装を手掛ける。2022年、NODA・MAP「フェイクスピア」衣装にて紀伊国屋演劇賞個人賞受賞。広告、演劇、ダンス、バレエ、映画、テレビなど多岐にわたり活躍。近年はコスチュ ーム制作者として自らが働きかけ、ダンサーや作曲家達とタッグを組み、ダンス・パフォーマンスを主宰。

RELATED POST

【展覧会スケジュール情報】今すぐ行きたい!Art Timeline