「一緒では苦しすぎるが、ひとりでは生きていけない」フランソワ・トリュフォー監督『隣の女』のセリフから着想を得た——『オーファンズ・ブルース』の新鋭・工藤梨穂監督が紡ぐ、やさしくて痛い青春のきらめき。映画『裸足で鳴らしてみせろ』が8月6日(土)より、ユーロスペースほか全国の映画館にて順次公開される。
監督・脚本を務めるのは、大学の卒業制作「オーファンズ・ブルース」でPFFアワード2018グランプリを受賞し、国内外からその端々しい完成と圧倒的な画力・構成力を絶賛された工藤梨穂監督。
この映画では、寡黙な青年二人の間であふれ出る愛情や欲望の行方を、肉体のぶつかり合いと、偽りの旅を通して描き出す。また、『ブエノスアイレス』、『汚れた血』、『ラブバトル』、『アデル、ブルーは熱い色』といった恋愛映画の名作から受けたインスピレーションを、独自のセンスで登場人物の造形や物語に昇華している点も映画ファンには必見だ。
キャスト・スタッフには、新世代とベテランの才能が集結。直己役には『オーファンズ・ブルース』のアキ役として鮮烈な印象を残した佐々木詩音。槙役にW主演作『蝸牛』でMOOSIC LAB2019最優秀男優賞を受賞した諏訪珠理。直己に影響を与えるヒロイン・朔子役に伊藤歌歩。直己の父・保役に甲本雅裕。そして主人公二人が旅に出るきっかけを作る盲目の女性・美鳥役を風吹ジュンが説得力豊かに演じる。
エンディング曲には、工藤監督が脚本執筆中から聴いていたシンガーソングライターsomaさんの「Primula Julian」が起用され、somaさんは劇中音楽も担当している。
寡黙な青年二人の間であふれ出る愛情や欲望の行方を、肉体のぶつかり合いと、偽りの旅を通して描き出す、誰しもの記憶に残り続ける青春映画が誕生した。
この映画の公開に先駆け、トークイベント付き公開前先行試写会を5組10名様にプレゼント!
応募方法は、装苑ONLINEの公式Twitterをフォロー後、アップされるこの映画のトピックをリツイートして完了。締め切りは、2022年7月11日(月)18時まで!当選者の方には、Twitterのダイレクトメールで直接ご連絡いたします。
映画『裸足で鳴らしてみせろ』公開前先行試写会
日時:2022年7月20日(水)17:30開場・18:00開映/20:10頃〜トークイベント(30分予定)※工藤梨穂監督ほかゲストによるトークイベントを予定。
場所:シネアーツ試写室
新宿区市谷本村町2番5号 AD 市ヶ谷ビル
『裸足で鳴らしてみせろ』
STORY
父の不用品回収会社で働く直己(佐々木詩音)と、盲目の養母・美鳥(風吹ジュン)と暮らす槙(諏訪珠理)。二人の青年は、「世界を見てきてほしい」という美鳥の願いを叶えるために、回収で手に入れたレコーダーを手に“世界の音”を求めて偽りの世界旅行を繰り広げていく。サハラ砂漠を歩き、イグアスの滝に打たれ、カナダの草原で風に吹かれながら、同時に惹かれ合うも、互いを抱きしめることができない二人。そんなある日、想いを募らせた直己は唐突に槙へ拳をぶつけてしまう。それをきっかけにして、二人は“互いへ触れる”ための格闘に自分たちだけの愛を見出していくが……。
脚本・監督:工藤梨穂
出演:佐々木詩音、諏訪珠理、伊藤歌歩、甲本雅裕、風吹ジュン
主題歌:soma「Primula Julian」(dead funny records)
配給:一般社団法人 PFF/マジックアワー
第27回 PFF スカラシップ作品 2021 年/日本/カラー/1.85:1/5.1ch/DCP/128 分/英題:Let Me Hear It Barefoot(C)2021 PFF パートナーズ(ぴあ、ホリプロ、日活)/一般社団法人 PFF
WEB:https://www.hadashi-movie.com/