都市の遊休施設を一時的に占有し、一般へ解放する運動として2019年に始動したプロジェクト「SKWAT（スクワット）」が、京都・烏丸にあるCOCON KARASUMAにて、「音(伝える)」をコンセプトの軸に置き、同施設の歴史を紐解きながら、潜んでいるはずの価値を「音」と共に見出し転換させるイベント「SKWAT HERTZ」を開催。

今回の「SKWAT HERTZ」はCOCON KARASUMA内にある、アトリウム、京都経済倶楽部跡地とエフエム京都（α-STATION）にてイベントが行われる。

SKWAT HERTZ ORCHESTRA

アトリウムには、SKWAT HERTZ のコンセプトに則った空間構成のうえ、1台のピアノを設置し、演奏する側も聴く側もみんなで「音」を共有し楽しめるインタラクティブ性の高い場を提供。一般の方々の自由な演奏からアーティストによるゲリラパフォーマンスまで、多種多様な「音」で場の価値転換を起こす。

SKWAT HERTZ / twelvebooks

京都経済倶楽部跡地では、洋書のディストリビューターであるtwelvebooksが主催するアートブックサロンを展開し、今の時代に必要とされる「声」を届ける。

今回は、twelvebooksが持つダメージ本などの、流通に乗らなくなったアートブックを一律1000円で提供する「thousandbooks」とドイツの現代美術家・彫刻家・教育者・音楽家・社会活動家として多角的な発信をし続けた最重要人物「Joseph Beuys」の 貴重なアーカイブ資料の展示販売をする「Beuys Room」が行われる。

α-STATION（エフエム京都 89.4）『SKWAT HERTZ』

SKWATのラジオプログラム「SKWAT HERTZ」が、10月19日より3ヶ月間、毎週火曜23時からα-STATIONにて放送。ここでは、COCON KARASUMA アトリウム空間に設置されたストリートピアノとそこで収録された様々な「音」が作り出す実験的なプログラムをお届け。フィジカルな場から公共電波にまで派生させたSKWATによる新たな表現方法を展開。