2023年春夏パリ・ファッションウィークで、話題になったブランド、
気になったブランドをご紹介します。
エルメス(Hermès)が2023年春夏ウィメンズ・コレクションを発表しました。
テーマとなったのは「rave in the desert(砂漠でのレイヴ)」。レイヴとは野外で行われる大規模なダンスパーティのこと。コレクションは、サンドカラーからサンセットカラーへと徐々に色彩を帯びていき、まさにパーティの高揚感を表しているかのようでした。
会場では砂丘をイメージした巨大なオブジェに、カラフルな砂の映像が投影された。
アウトドアのアクティブなイメージが加味された今シーズンは、テントからインスパイアされた機能的なルックが登場。撥水性のテクニカル素材や張りのある軽いコットン、フィッシュネットなどが使われ、ロープのディテールや釘のような留め具も印象的です。
特に目を引いたのは「Le Rêve de Julia(ジュリアの夢)」と題されたサイケデリックなカレ(スカーフ)のモチーフ。メゾンを象徴する上質なレザーアイテムはもちろん、グラスビーズ刺繍、ハンドメイドのクロシェット装飾など、クラフトマンシップにもあふれています。
Photos : ⒸFilippo For
Text: B.P.B.Paris