【SS2023パリコレ・メンズ】最前線のクリエイターたち
vol.5 ルメール

2022.07.12

6月21日から6日間の日程で開催された2023年春夏パリ・メンズ・ファッションウィーク。フィジカルイベントが増えた今シーズンは、40ブランドがパリを舞台にショーを実施。待望のリターン組、初ショーを行った新星デザイナー、パワフルなラグジュアリーブランドが一堂に会し、尽きない創造性を披露した刺激的な一週間だった。

LEMAIRE
ルメールはフィクションと現実の狭間で

ルメールは工芸技術博物館にて、インスタレーション形式でコレクションを発表。会場内は、駅の構内をイメージした映画のセットのような雰囲気で、人々の日常や物語が感じられる叙情的な演出となった。

©B.P.B. Paris

今シーズンは春夏らしく軽やかな生地が使われ、オーバーサイズのトレンチ、シワ加工を施したシャツ、コットンのシャツドレスやパジャマパンツなどが登場。ゆったりとしたボリューム感のものが多く、ウエストや裾を絞ってシルエットが変えられるアイテムも。着る人の気分によってアレンジが楽しめる服の提案である。

©B.P.B. Paris

また、パプアニューギニア出身のアーティスト、ノヴィアディ・アンカサプラの作品を取り入れたコットンシリーズもあり、空想上の生き物を描いた幻想的な絵がモチーフに。服と同系色の大小のバッグやお馴染みのクロワッサンバッグ、ビーズカーテンからインスピレーションを得たロングネックレスなどもあり、エフォートレスなワードローブのアクセントになっている。

Photos : ©️Lena C. Emery

Text:B.P.B. Paris