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仏・マクロン大統領が初来場、ポスト・オリンピックで「Japan Expo Paris」再燃

ヨーロッパ最大級の日本文化の祭典「ジャパン エキスポ パリ(Japan Expo Paris)」が開催された。

第24回を迎えた今回は、約23万人が来場。昨年はオリンピックの影響で来場者数が伸び悩んだが、今年は例年の規模に回復したことが確認された。さらに、日本からの参加数が過去最多となり、多くのゲストが幅広い年齢層の観客と交流。加えて、フランスのマクロン大統領が初めてフェスティバルを訪問し、その重要性を内外に示すこととなった。

地方の魅力を発信

また、主催者が今回焦点を当てたテーマの一つは、定番観光スポット以外の地方の魅力の発信。地方自治体や観光関連のスタンドが並んだエリアでは、東北、島根、鹿児島などの各地イベントや地場産業のアピールが行われ、老若男女が興味津々に聞き入る姿が印象的だった。

奄美大島から参加した泥染めのアトリエ「肥後染色」は、海外進出の第一歩としてエキスポに参加。伝統の職人技と現代的なカジュアルウェアを融合させたオリジナルブランド「TEBA BROWN(テバ ブラウン)」のアパレル製品を展示した。

泥染めとは、奄美に伝わる染色技法で、その名の通り泥を使って染める方法だ。特に1300年ほどの長い歴史を持つ大島紬(おおしまつむぎ)の染色工程として知られる。

その独特の風合いは、奄美大島に自生するテーチ木(車輪梅)から抽出した染料で染めたのち、粒子が極めて細かい泥で染めることで生まれる。泥の鉄分がテーチ木のタンニンと結合し、黒褐色へと変化するのである。仕上げは天然水で泥を洗い流し、色を整える。地球と肌に優しい染めだという。

人気の「WABI SABI」パビリオンは15周年

日本の伝統文化を紹介するパビリオン「WABI SABI」は、今年で15周年を迎えた。記念すべき今回は、「風神雷神」をテーマにした内装が施され、物販やワークショップの92組のスタンドに加え、21組によるパフォーマンスが行われた。書道や茶道などの体験を提供するスタンドもあり、まるで縁日のような会場は、お気に入りを探して散策する来場者で賑わっていた。

なんといってもコスプレ!

工芸品、武道、マンガ、ゲーム、J-POPと、伝統文化からポップカルチャーまで、さまざまな側面から日本を愛する来場者たち。なかでも、ひときわ熱い視線を集めていたのがコスプレだ。この日のために数ヶ月かけて衣装を手作りし、渾身の姿を披露する参加者も少なくない。そんな情熱あふれるコスプレイヤーたちをご紹介!

Photographs : Chieko Hama
Text : B.P.B. Paris

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