2022年にデビューし『装苑』でもスタイリングを手がけるなど、雑誌を中心にすでに活躍しはじめている増田采巳さん。コンプレックスを感じることが多かった幼少期に、自分自身を変えるきっかけをくれたのがファッションだったという彼女にとって、洋服は“よろい”のようなもの。その魅力を伝える仕事がしたいと考える中で、「洋服そのものを生み出す仕事より、1＋1を組み合わせていくことで100にも1000にもできるスタイリストのほうが自分に向いているかもしれない」と思うように。

作品　photograph：Narumi Watanabe / hair：Riko / makeup：KANAKO / model：Momoko Kawakita

増田さんがスタイリングの軸とするのは、気持ちが前向きになるプレイフルさ。

「複雑な色づかいや大胆なシルエット、アイテムの特徴を生かしたレイヤードスタイルなどにこだわっています。Too muchにならないように現場でフレキシブルに調整することも。常に多角的な視点を持ち、バランスを取ることを大事にしています」

作品　photograph：Keisuke Morizawa / hair & makeup：Mayuko / model：Anouk Brouwer

「私自身、普段から直感で生きているので、最初のインパクトは大事にしたいという気持ちがあります。それが結果的に見た人の心に刺さったら嬉しいです」

作品　photograph：Kenji Otsuka / hair：KIYO IGARASHI（SIGNO） / makeup： KOTO（UM） / model：KEITO

『装苑』 2022年7月号　photograph：Koichiro Iwamoto（KiKi inc.） / hair & makeup：Katsuyoshi Kojima（TRON） / model：Serena Motola