1月16日から6日間の日程で、2024-’25年秋冬パリ・メンズファッションウィークが開催され、73ブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの注目のショーや見逃せないトピックスをご紹介します。
パリ・ファッションウィークで今回も大きな注目を集めたのは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が率いるルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)。ファレルがメンズ クリエイティブ・ディレクターに就任し、パリでは2回目となるショーです。
今シーズンの着想源になったのは、アメリカン・ウェスタンのワードローブ。ロケーションはパリのアクリマタシオン庭園で、メゾンが誇る現代アート美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」の隣に位置する会場にアメリカ西部をイメージした空間が作られました。
コレクションでは、ウェスタンスタイルをヴィトン流に再解釈。最高級の職人技を駆使し、カウボーイ風のシルエットやワークウェアのディテールに、ハンドペイントや刺繍といったクラフツマンシップがふんだんに盛り込まれています。足元を引き締めたのは、アメリカの靴メーカー、ティンバーランドとのコラボレーションによるワークブーツです。
ファレルとネイティブアメリカンのアーティストたちとの長年の交流から生まれたアクセサリーやショー演出も見どころ。フィナーレには、巨大なスクリーンに映し出された荒野に雪が降り注ぎ、時が流れるドラマティックな情景がメゾンを象徴する旅の精神を思い起こさせました。
All Photos ©️Louis Vuitton
Text : B.P.B. Paris