2022-’23年秋冬パリ・ファッションウィークが開催。
必見コレクションや話題になったことなど、今シーズンのハイライトをご紹介します。
左から、CFCL、Botter、Koché、Victoria/Tomas。
2月28日から9日間の日程で開催されている2022-’23年秋冬のパリ・ファッションウィーク。約100ブランドが公式参加する今シーズンは、新型コロナ感染対策の規制緩和にともない、フィジカルなショーとプレゼンテーションが大幅に増加することになりました。
そんな中、開幕を迎えたのは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった翌週。パリのジャーナリストからはパリコレ実施を危惧する声も聞かれましたが、ファッションウィークを運営するオートクチュール&モード連盟会長のラルフ・トレダノ氏は、公式サイトで次のような声明を発表しました。
戦争がヨーロッパを残酷に襲い、ウクライナの人々を恐怖と苦痛に陥れている時に、多くのファッションブランドがパリ・ファッションウィークに集まります。
クリエーションはどんな状況でも自由を原則とするもの。ファッションの役割とは、社会における個人や集団の解放に貢献することです。
オートクチュール&モード連盟は、この暗黒の時代に厳粛さをもって、これから行われるショーをご覧いただきたいと願っています。
オートクチュール&モード連盟会長 ラルフ・トレダノ
現在開催中のファッションウィークでは、ウクライナの人々に寄りそうメッセージや「NO WAR」の言葉をコレクションに込めたブランドもあり、青とイエローのウクライナ国旗の色の服でショーに出席するゲストの姿も。
反戦と平和を願う人たちの輪がもっともっと広がりますように。
Botter 2022-’23年秋冬コレクションより。最後のルックの背中には、ビーズで「NO WAR」と綴られています。
多くのショーが行われる現代美術館「パレ・ド・トーキョー」。
Text : B.P.B. Paris