
森川マサノリさんがデザイナーを務めるベイシックス(BASICKS)のコンセプトは、「日常の中に埋もれがちな基本的なデザインを新しい角度で見つめ直し、違和感を再構築する」こと。ベーシックなデザインや素材にアレンジを加えた日常着を提案している。


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舞台となったのは秩父宮ラグビー場。デザイナーの森川さんが、15年前に初めてランウェイを行った時と同じアイスランドのロックバンド、シガー・ロスの楽曲がオーケストラで生演奏される中、モデルたちが登場した。


今回の2025AWコレクションのテーマはCMYK2025。シアン、マゼンタ、イエローの三原色が混ざり合うことで様々な色が生まれるように、ファッションのあらゆる要素をミックスすることによってファッションの無限性を表現したという。
今季からクリエイティブディレクターに就任した、スポーツブランドHUMMEL(ヒュンメル)のファッションラインであるHUMMEL 00(ヒュンメル オー)と影響しあったスポーツの要素と、これまでに培ってきた先鋭な感性がマッシュアップされたコレクション。



スタイルのベースとなったのは、ジャージやユニフォームといったスポーツウェア。アイテムそのもののデザイン性や機能性は損なわず、襟や袖の位置や、形を変えることでベイシックス流の捻りが加えられている。
前後逆パターンのベースボールシャツやパンツ、スエットパンツのディティールとパーカーのドッキング、スポーツタオルのディテールがサイドに配置された素材合わせなど、個々のアイテムが大胆にミックスされ、違和感のあるカジュアルをアプローチ。また、usedのユニフォームを再利用するなど、ブランドの特徴である環境に配慮された素材が取り入れられているのも特徴。



服以外においても、顔を覆うマスク、ベロアやレザーのグローブ、シルバーチェーンのボールネットなど、フェティッシュなエッジが効いた小物がアクセントを加えている。

ラストを飾ったのは、リーボックとのコラボレーションアイテムである、大迫力のドレスルック。チュールとフリルが幾重にも重なった、真っ白なビックシルエットのドレスに、リーボックを象徴するロゴマークのラインが配された。














BASICKS
WEB:https://basicks.jp/
Instagram:@basicks.jp
Courtesy of BASICKS
Text : SO-EN