好評発売中『装苑』9月号の企画<SO-EN BEAUTY>は、資生堂トップヘアメイクアップアーティスト進藤郁子さんをお迎えしてお届けしています。
メイクとファッションはいつだって切っても切り離せない濃密な関係で、そのシナジー効果と可能性は無限大。今回は特に顔回りを飾るフリルやレース、あるいはスタッズやパールなど存在感のあるヘッドアクセサリーと相性抜群のメイクアップを提案します。アクセサリーのように目を引くビビットカラーのメイクは、ポイント使いで日常に取り入れても素敵!
幾重の黒フリルとパンキッシュなアイメイク
ヘッドドレス¥231,000 hirosumi saito(Woora Front)/フリルのつけ袖¥55,000(レンタル価格) Woora Front
①SHISEIDO エッセンス スキングロウ ファンデーション ¥7,590
②マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ OR481 マリー ¥550
③SHISEIDO マイクロライナーインク 01 Black ¥3,850
④SHISEIDO カジャルインクアーティスト 09 Nippon Noir ¥2,420
⑤クレ・ド・ポー ボーテ オンブルクルールクアドリ 11 Azure Blue Sea (ケースセット)¥9,680
⑥SHISEIDO カラージェル リップバーム 111 Bamboo ¥3,850
イメージしたのはデコラティブなアクセサリーを偏愛する女の子。顔まわりの装飾とメイクの素敵な関係を提案。一つ目はダークでロマンティックな黒フリルとパンキッシュなメイクのコンビネーション。黒フリルがガーリーにならないように、個性的でグラフィカルなメイクを目指して。曲線で描くアイラインにユーモアを出し、蛍光カラーや黒いドットでギャップを作る。まずベースの肌は、ナチュラルなつや感を出せるリキッドファンデーション①で軽く整える。ポイントになるアイラインは、骨格に合わせてWライン風に大胆に③と④でアウトラインを引き、目頭と目尻をデフォルトして囲んでいく。その内側をオレンジのアイシャドー②で埋めて、下まぶたには③と④でドットを描く。次にノーズシャドー部分に水色のアイシャドー⑤をぼかし入れると、アンニュイな雰囲気を醸し出せる。目もとを強調するために唇にはベージュのリップ⑥をトントンとのせてでき上がり。
大小のスタッズアクセサリーとベージュのワントーンメイク
幅広のスタッズチョーカー¥9,900(加工代込み)TAKARAYA/その他 スタイリスト私物
①マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ GR162 青いバカンス ¥550
②マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ YE232 カナリヤ ¥550
③マジョリカ マジョルカ シャドーフラッシュ BR202 キャメルブラウン ¥2,090
④マジョリカ マジョルカ ラッシュエキスパンダー ドーリーカール(マスカラ) BK921 ピュアブラック ¥1,650
⑤NARS ラグナ ブロンジングクリーム 02 ライトミディアムブロンズ ¥5,500
⑥SHISEIDO モダンマット パウダーリップ スティック 503 Nude Streak ¥3,960
モードな印象のベージュのワントーンメイクにはグリーンを効かせて。カチューシャやチョーカーのスタッズとリンクさせて、顔にアクセサリー感覚でつけてみる! ベースメイクはナチュラルなつやを作るファンデーションで軽やかに肌を整えて、頬の低い位置に⑤のブラウンのシャドーを広範囲にぼかし入れる。次に、眉下全体と下まぶたには広めにアイシャドーパレット③の右上のマットなベージュをぼかし広げていく。さらに目頭とくまの部分を強調するように同じ③を入れる。このようにシャドーで骨格を起こしたりネガティブなパーツを強調することで顔のムードを出すことができる。マスカラ④は下まつげだけに、束感が出るように塗っていく。さらにアイカラーの緑①と黄色②を混ぜて、丸いアクセサリーのようなポイントを作り、その中心点に①で蛍光色の点を描いてアクセントに。最後に口もとはマットな質感の口紅⑥でオーバーリップ気味にぼかし広げたら完成。
過剰なパールに赤いチークと白のリップライン
パールのヘッドドレス¥11,000(レンタル価格)、パールのつけ衿¥27,500(レンタル価格) Woora Front
①マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ PK421 貴婦人 ¥550
②SHISEIDO マイクロライナーインク 05 White ¥3,850
③NARS ブラッシュ N 952 TEASED マットフューシャ¥5,060
④SHISEIDO カジャルインクアーティスト 10 Kabuki White ¥2,420
無垢で高貴な印象の白いパールと、高揚する気持ちの表れかのような赤みのあるチークがコントラストを描くカラーコンビネーション。パールの白さとヘッドピースの曲線を意識して、すべてに丸みを加えたメイク。ベースの肌は、やや明るめに仕上げて、目のまわりを中心に、アイマスクのように幅広くピンクのチーク③をぼかし広げる。その上にランダムに蛍光ピンク①をちりばめて、部分的に立体的なパーツをつけて飾る。アイメイクは、鮮やかなピンクのアイシャドー①を二重幅にほんのり入れる。そして目のきわ、インサイドにパールに合わせた白いアイライン②を入れる。同様に白いシャドー④を指に取って唇の上下の輪郭を濃く、内側へぼかし広げるように色づける。赤みの強いピンクのチークだけでも充分フェミニンなので、女性らしさを象徴するような目もととリップには白いメイクを施して、非日常感と洗練されたモード感のある仕上がりに。
hair & makeup: Ikuko Shindo (SHISEIDO)
photographs: Yuki Kumagai
styling: Miki Aizawa (Lucky Star)
model: Kido
各問合せ先
SHISEIDOお客さま窓口
TEL:0120-587-289
WEB:https://brand.shiseido.co.jp/
マジョリカ マジョルカは
「資生堂お客さま窓口」へ
TEL:0120-81-4710
WEB:https://www.shiseido.co.jp/mj/
クレ・ド・ポー ボーテ お客さま窓口
TEL:0120-86-1982
NARSサポートセンター
TEL:0120-356-686
資生堂 進藤郁子
ヘアメイクアップスクール「SABFA」を卒業し、2007年に資生堂に入社。資生堂トップヘアメイクアップアーティスト。’23年にSABFAテクニカルディレクターに就任。ファッション誌や美容誌、ニューヨーク、パリ、東京でのコレクションのヘアメイク、「マジョリカ マジョルカ」の宣伝広告のヘアメイクや商品開発、美容師向けのセミナーなど幅広く活躍する。
Instagram @ikuko_shindo_official
モデル Kido
ファッションやビューティの雑誌を中心に活躍するモデル。東京のファッションウィークではランウェイでも注目の存在。独特のたたずまいや表情が魅力。
Instagram @kido_datura