フェスティバル、フェア、育成事業からなる包括的な写真プロジェクトの「T3(ティースリー)」が、東京という都市を舞台に、アーティストに国際的な作品発表と制作の場を提供する写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」(フェスティバル)と、国内外の14のギャラリーが一堂に会し、厳選した作品を展示販売する「T3 PHOTOASIA」(フェア)を開催。
『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO』(フェスティバル)
土門拳「室生寺弥勒堂釈迦如来坐像脚部」(1941-1943)
土門拳󠄁×山形緞通/特別に染色した糸
『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO』は、現代において大きな変化と広がりを見せる日本のアートフォトに新たな光を当て、写真を通じて、都市を発見する楽しみや多様な価値観と出会う場を創出する写真祭。1974年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された「NewJapanese Photography」展に対し「NewJapanesePhotography: 50 years on」をテーマに3組のキュレーターによる3つの企画展を開催。男性のみで構成された当時の展示に欠けていた多様なジェンダーの眼差しも考慮した展示となっている。
さらに特別企画として、日本の写真家が世界へ飛躍する機会を創った立役者の一人であ る、サンフランシスコ近代美術館の名誉キュレーター、サンドラ・フィリップスによる「New Japanese Photography in NewL i g h t」を開催。秋山亮二や森山大道など74年に紹介された 15人の写真家の作品からセレクトされた写真を展示し、さらにそれらの写真を用いた絨毯や陶板を制作したり、大麻布に印刷するなど、日本が誇る工藝と組み合わせた展示が見られる。また、国内外のアートの世界で活躍する方々を招聘したトークイベントなども開催予定。
『T3 PHOTO ASIA』(フェア)
Hiề n Hoàng “Still from the left video of the 3-channel per formance work ‘Made in Rice,’ part of the project ‘Asia Bistro – Made in Rice.’” 2021
アートフォトに対する関心と需要の高まりに応え、アジアにおけるアートフォトマーケットを創出するフェア「T3 PHOTO ASIA」が、2024年より新たにスタート。東京ミッドタウン八重洲で開催される本フェアでは、国内外で活躍する 14 のギャラリーが一堂に会し、厳選した作品を展示販売。
国際的に評価を受ける日本の戦後写真や、新進気鋭の写真家の作品など、珠玉のアートフォト作品が国内外の14のギャラリーから出品されるほか、新しい写真表現を探求するアジア人女性アーティストを紹介する「Discover New Asia」、戦後アジアの写真家によるオリジナルのヴィンテージプリント「Masters」を詳しく知ることができる特別展を開催。
注目のアーティストと作品が一堂に会す貴重な機会に、アートに触れてみては。
『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO』(フェスティバル)
期間:開催中~2024年10月27日(日)
場所:東京・八重洲、日本橋、京橋エリアの屋内、屋外会場
入場料:一般 前売¥1,500/当日¥2,000
学生 前売¥1,000/当日¥1,500
※T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO+T3 PHOTO ASIA PASS 一般¥3,500 、学生¥2,500
『T3 PHOTO ASIA』(フェア)
期間:2024年10月19 日(土)〜10月21日(月)
場所:東京ミッドタウン八重洲 4F、5F
東京都中央区八重洲 2-2-1
時間:11:00~19:00 ※21 日17:00まで
場所:東京ミッドタウン八重洲 4F、5F
東京都中央区八重洲 2-2-1
入場料:一般 前売 ¥1,500/当日 ¥2,000
学生 前売 ¥1,000 /当日 ¥1,500
「T3」
T3(ティースリー)は、アメリカの社会学者リチャード・フロリダが著書『クリエイティブ資本論』で提唱した都市の繁栄に不可欠な 3 つの T(技術、才能、寛容性)の概念に由来した、フェスティバル、フェア、育成事業からなる包括的な写真プロジェクトで、アーティストと地域の協力によって形作られるプラットフォーム。東京という都市を舞台に、アーティストに国際的な作品発表と制作の場を提供する写真祭「T3PHOTO FESTIVAL TOKYO」。アジアにおけるアートフォトのマーケットとして新たにスタートする「T3PHOTO ASIA」。そしてフェスティバルとフェアという環境をクロスオーバーしながら新たな才能を育てていくプログラム「T3 NEW TALENT」。それらを通じて作家やアートワーカーたちの活動が広がり、次の世代へと文化が繋がれていく場を目指している。