
ルイジ・ギッリ《ザルツブルク、1977》〈F11、1/125、自然光〉より 1977 年
カラー写真のパイオニア的存在であり、イタリアを代表する写真家ルイジ・ギッリ(1943年-1992年)の、美術館で行われるアジア初の展覧会が開催。ルイジは、近年欧米での個展開催やドキュメンタリー映画の発表など、国際的に再評価が進む注目の写真家の一人だ。

ルイジ・ギッリ《ボローニャ、1989-90》〈ジョルジョ・モランディのアトリエ〉より 1989-90 年 東京都写真美術館蔵

ルイジ・ギッリ《カプリ、1981》〈イタリアの風景〉より 1981 年
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本展覧会では、ルイジが本格的に写真家として活動を始めた1970 年代から晩年にかけて撮影した写真や資料のほか、彼の活動を語るうえで欠かせない存在であり、グラフィックデザイナーとして活動した妻パオラ・ギッリ(1954年ー2011年)の作品を含む約130点を展示。
ルイジの作品を通して、イタリアや旅先の風景、スタジオ、自宅の室内、美術品、看板やポスター、窓や鏡に映る風景など、多様な風景写真の表現を体感できる。

ルイジ・ギッリ《サッスオーロ、1975》〈F11、1/125、自然光〉より 1975 年
ルイジにとって写真とは、現実世界の複製ではなく、フレーミングされた(見られた)視覚的断片によって風景を作り出すための手段だそう。作家が探求し続けた、終わりのない風景に対する解釈とその世界観を覗いてみては。

ルイジ・ギッリ《モデナ、1970》〈初期作品〉より 1970 年
※図版はすべて©Heirs of Luigi Ghirri
総合開館 30 周年記念 ルイジ・ギッリ 終わらない風景
会 期:2025 年 7 月 3 日(木)~9 月 28 日(日)
開館時間:10:00~18:00(木・金曜日は 20:00 まで、ただし 8/14(木)~9/26(金)までの木・金曜日は
21:00 まで)※入館は閉館 30 分前まで
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館、翌平日は休館)
会 場:東京都写真美術館 2 階展示室
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
観覧料:一般 800 円、学生 640 円、高校生・65 歳以上 400 円
東京都写真美術館
Instagram:@topmuseum
公式サイト:www.topmuseum.jp