パリ発「レペット」の靴の歴史と、モトーラ世理奈さんが作った自分だけの一足

モトーラ世理奈さん、初のセミオーダーに挑戦！

これから私だけの1足を作ります！素敵にできるかな？？　photographs:Jun tsuchiya(B.P.B)

おしゃれが大好きな装苑モデル、モトーラ世理奈さん。今回は“アトリエレペット”のセミオーダーを作りに「ブティックレペット銀座」を訪れました。

まずは基本となる靴の型選びから。人気のバレリーナシューズモデルをベースにしたバリエーションが4種類、フランスの芸術家セルジュ・ゲンズブールが愛用したことでも知られるレースアップシューズの“ジジ”、コンフォートなローファータイプ“マイケル”の全6型から好きな型を選択。サイズ合わせや自分で判断しにくいことなどは、ショップの専門スタッフが相談にのってくれます。

モトーラ世理奈さん、シューズのセミオーダーは初めての体験！それぞれの型を試着して、鏡をチェックしたり、歩いてみたりの繰り返しです。バレエシューズの“サンドリオン”とローファータイプの“マイケル”でかなり悩んでいた様子ですが、サンドリオンで決定！「ローファーの方も履き心地が良くて、とても迷ったんですけど、最終的に私服に合わせやすそうなタイプのバレエシューズの方を選びました！」

型が決まると今度は素材選び。

ベースとなるアッパーのマテリアルとカラーは重要なポイントです。素材はゴートレザーやラムスキン、パテントをはじめとする皮革類をはじめ、サテンやラメ、グラフィック柄などの布帛素材などその数約100種。素材のサンプルを実際に触りながら選ぶことができるので、完成をイメージしやすいですね。

ここでもなかなか決めきれずに悩んでいたモトーラ世理奈さん。候補にした素材サンプルを何度もシューズにあてながらイメージしていきます。「ラメ入りの素材にもとても惹かれましたが、手触りも柔らかくてとても軽いラムスキンを選びました。色は今とても気になっているイエロー。なかでも、蛍光に近いくらい発色のいい色にしました。シューズではあまりない色味ですよね。」

ちなみにマテリアルはシューズの左右を別々にすることやバックシームの部分だけ変更することもできるので、個性をプラスしたい人には画期的。モトーラ世理奈さんは、バックシームを赤いラメ素材にしてアクセントをプラスしました。

マテリアルの次はパーツ。トップラインのトリミングやシューレースリボンのカラー、ヒールの高さや色味、インソールへのデザインなど細かくリクエストすることが可能。また、オプションで追加できるチャームの装飾やプリソーンリボンはガーリーな雰囲気をアップしてくれます。モトーラ世理奈さんはトリミングに使用されているグログランのリボンとスロートのリボンも、アッパーに合わせたイエローグラデーションをチョイス。オプションでゴールドのチャームを追加することに。

チャームはアルファベットと数字のほかハートや星のマークなどがあり、基本的にはスロートのリボンに通して施されます。「今までリボンの装飾だけのシューズしか履いたことがなかったので、チャームの装飾というのに興味が沸いて、今回入れてみることにしました。ただ、いざ入れるとなると、その内容にも時間がかかってしまい（笑）。私とお母さんのイニシャルと誕生月を左右それぞれに入れることにしました！」

それぞれの組み合わせを踏まえると、およそ10,000通りを超えるパターンになるというセミオーダー。1度オーダーした情報は残るため、スムーズにリピートすることもできます。

約2時間かけて全てのセレクトができたモトーラ世理奈さん。「自分が身に着けるものでセミオーダーなんてしたことがなかったので、こんな細かくリクエストができるとは思いませんでした。シンプルなデザインのものはお店でも展開されていると思うので、せっかくなら商品にはないようなアクセントを入れていきたいと思ってセレクトしていきました。ただ、好みが絞り切れなくて色々迷ってしまいましたが（笑）。でもそんな悩んでいる時間もとても楽しかったです。今、いちばん気になっているイエローで統一したバレエシューズ、きっとこれからの季節にもぴったりだし、今からどんな私服に合わせたら似合うかを想像してしまいます！」

価格帯はレディース：￥52,800～、メンズ：￥66,000～。選ぶ素材やオプションの追加などで変わります。セミオーダーは「ブティックレペット銀座」のみで展開。なお、利用する際は、事前に予約が必要になります。