2025年4月19日、東京・国立競技場。春麗らかなこの日、デビュー5周年を迎えたSnow Manのグループ初となるスタジアムライブ「Snow Man 1st Stadium Live Snow World」が開催された。
国立競技場での有観客公演は、STARTO所属アーティスト初という歴史的ライブであり、2会場4公演で28万4千人を動員するという破格のスケール。6月8日の神奈川・日産スタジアムでの最終公演を目前に、国立競技場での初日公演を衣装の視点から国立競技場での初日公演を振り返ってみたい。
幾重のピンクが彩った
絢爛たるオープニング衣装

Snow Manが紡いできたこれまでと、そしてこれから。そんなSnow Manの物語のなかでも、鮮烈な記憶として残るだろうこの日。会場となった国立競技場に足を踏み入れると、天には澄んだ空が清々しく広がり、座席を埋め尽くしている7万人が期待に胸躍らせていた。夕暮れで空が赤く染まりはじめたその頃に、ついにはじまりの時が訪れた。
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オープニング映像に続いて、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介の9人がセンターステージの階段から颯爽と登場すると、会場の人々は割れんばかりの歓喜の声で彼らを迎えた。その歴史的瞬間に彼らがまとっていたのは、まるで咲き誇る桜が艶やかな日本の春を彷彿するピンクの衣装。ベビーピンク、ペールピンク、ブロッサムピンク、ショッキングピンク、マゼンダなど多様な表情の幾重ピンクのグラデーション、そこにあしらわれている煌びやかなビジューが輝きを放ち、見れば見るほどに美しさ極まる。メンバーそれぞれ、タイやインナーなどに配されたワンポイントの“黒”は凛々しさを感じさせ、パンツのサイドラインやプリーツのひだにさりげなく取り入れられている和柄が粋だ。
深澤辰哉は、大きなリボンタイで飾った華やかなトップをプリーツの入ったショーツで軽快に。阿部亮平は、ジャケットをハイウエストでマークし、ベルトからなびくアシンメトリーのオーバースカートが目を引く。
目黒蓮は、ショート丈ジャケットとワイドパンツでスタイルの良さを存分に生かしたシルエットに、シックな黒のシースルートップをイン。渡辺翔太は正統派のきりっとした三つボタンジャケットを羽織り、その胸もとのゴールドビジューの装飾が華やかに表情を引き立てる。
宮舘涼太のたっぷりボリュームのオーバースカートはパフォーマンスの美しさを強調し、スタイル抜群の岩本照は優美な燕尾のジャケットを迫力のある着こなしを披露。ラウールはロングコートをベルトでウエストマークしたクラシックかつ洗練された上級スタイルを難なくものにしている。
ショート丈のジャケットに裾広がりのパンタロンのコーディネートが明るいキャラクターにフィットしていた向井康二。重ねたアクセサリーとレイヤードされたオーバースカートでより華やかなムードをまとった佐久間大介。9人9様の美しさがそこにあった。
今回も衣装はラウールがプロデュースしたもので、高さ20メートルまであがる220トンの水と全3500発の炎を用いたという演出は、松本潤が監修を担っている。そんな大迫力の世界を舞台に、序盤からテンションは一気に跳ね上がっていき、ダンスビートとともメンバーたちは巨大なメインステージから四方へと広がる外周花道へとエネルギッシュ駈けだした。
次に彼らを彩ったのは、ベージュのワントーンの衣装。ミリタリーウェアをベースにしていて、トレンチやカーゴパンツなどの要素を取り入れながらも過剰な装飾をあえてはぶいたスマートに洗練された装い。ポケットや袖口などにあしらわれた赤いリボンがアクセントになっていて、動きにあわせてふわりと上品に揺れる様がなんとも愛おしい。
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