「PERMINUTE」2019A/W TOKYO COLLECTIONS 架空の国の言葉のデザインからはじめたコレクションづくり

ファッションデザイナー半澤慶樹が手がけるPERMINUTEの会場に入ると、フォトグラファーたちがカメラを構えるフォトブースの前には海と陸が描かれた四方形のお立ち台が鎮座していた。ショーがはじまり、登場するモデルたちがそこにあがると、まるでその土地に暮らす、あるいは降り立ったようにも見える。

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今季のコレクションを製作にあたって最初のインスピレーションになったのは、2003年のイギリスのテレビ番組「フューチャー・イズ・ワイルド」という半澤。
「小学3年生か、4年生に見たのですが鮮明に覚えています。人類絶滅後の地球がどうなるのか?と。検索すれば何でも分かる時代に、実際には何も分からないことが衝撃でした。その分からないことの良さ、というのを調べていくと、シンコペーション、わざとずらすこと。例えば、方言のように、標準語と単語や発音が少し違うような土着的なものに魅力を感じました。そこで、今回は洋服のデザインではなく、まずは架空の国の言葉のデザインし、元々得意としているドレスやワンピースにその言葉のニュアンスを出せないかと考えました」と語った。

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すべてのルックにおいて共通していたのは、アイテムとしてはシンプルだが、巧みなレイヤードによってその重なりから生まれる、響きの余韻のような美しさがある。そのまとっているロングのスカートやワンピースあるいはワイドパンツやタイツ、ロングブーツなどにより、女性の体をやさしく守り、慈しんでいるようにも見える。アースカラーの柔らかな素材や自然を感じさせるプリントにも、あたたかみを感じる。
デザイナーの半澤は、「もの自体はベーシックだけど、一部はこの世のものとは思えない。けれどそれはすぐ隣にある。そういうおもしろいものを見つける、発見のあるコレクションにしたかった。例えば、アクセサリーにしている顔の写真は家系図をイメージしたものですが、実際にはつながりのない人の顔。だけど全く知らないと思っている人が実は近しい人かもしれない、そういう方がおもしろさを感じる。バッグのショルダーやドレスの裾につけた鉛筆は、女性特有の神通力にも通じると言われている"書く"という行為の象徴としてもちいています」と話し、さらに「僕らは小学生の頃からネットやYou Tubeがあたりまえにあったので、アナログとデジタルと分けることすらナンセンス」と続けるが、ごく自然な日常にデジタルに触れてきた世代であることが強みとなって、新鮮な視点でフレッシュに、そして丁寧に、服を着る人と人を取り巻く環境の未来につながる大切なことをとらえたコレクションになっていた。(装苑編集部O)

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ブランド:PERMINUTE / パーミニッツ
デザイナー:Yoshiki Hanzawa / 半澤慶樹

PERMINUTE
perminute.net/

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