【From パリ支局】2021春夏オートクチュールコレクション、ユイマナカザトが考える未来のクチュール

--文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。

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2021年春夏オートクチュールコレクションで、招待メンバーのユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)が新作を発表しました。タイトルは「ATLAS(記憶の地図)」。ミューズとなったのは義足のモデル、ローレン・ワッサーさんです。

彼女とのオンラインでの対話からインスピレーションを得たという今回。1人の女性のアイデンティティに向き合い、可視化するという試みが行われました。

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「人生の困難を乗り越えただけでなく、同じような苦しみを持つ人々のために戦い、自然を愛し、そして自らを"未来"と表現する。その勇敢な姿に、神話に登場する架空の戦士を想起した」とデザイナーの中里唯馬さん。

作品は8つの形状に変化する服。波のような形や色は、ワッサーさんにインスピレーションを与えてきた海や夕日などからイメージを膨らませたそう。

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最新のテクノロジーを駆使したマテリアルは、独自のデジタル加工技術によって人工タンパク質素材に身体の情報を記憶させたもので、水につけると形が変わる特性が用いられています。

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また、数年前から開発を続けてきた「TYPE-1」技術のニットアイテムを、新しい生産システムと共に販売する予定。針と糸を使わず衣服を組み立てるこの技術は、プレタポルテでありながら一人一人に合わせたデザインに変化させることを可能にするもの。より多くの人に一点物を届けるという、新たなクチュールの提案です。

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Haute Couture Week SS2021
公式サイト

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Text:Mariko Mito(B.P.B. Paris)

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