--文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、日々見つけたものを発信。
先日お知らせした2021年度イエール国際フェスティバルのコンペティション応募締め切りが、2021年2月1日に延期されました。ファッション部門、フォトグラフィー部門、ファッションアクセサリー部門の全てのカテゴリーで受け付けが始まっているので、応募を考えているかたは公式サイトで詳細のチェックを。
また、35周年を迎えたフェスティバルのエキジビションは、2021年1月末まで会期が延長されることになりました。会場の「ヴィラ・ノアイユ(Villa Noailles)」はコロナ禍により現在閉館されていますが、外出制限の緩和に伴い12月15日に再開予定です。
今年の審査委員長を務めたジョナサン・ウィリアム・アンダーソン(Jonathan William Anderson)、パオロ・ロヴェルシ(Paolo Roversi)、ユベール・バレール(Hubert Barrère)のエキジビションのほか、ファッションとアートが堪能できる数々の展示があるので、コロナの早期収束を願いつつ、その一部をご紹介します。
「JW アンダーソン」と「ロエベ」のクリエイティブ・ディレクターを兼任するジョナサン・ウィリアム・アンダーソンのエキジビション。似て非なる二つのブランドのショーピースがアンダーソン自身のキュレーションで展開されます。
大御所フォトグラファーのパオロ・ロヴェルシの写真展。タイトルは「Silenzio(沈黙)」。静けさの中にロマンティシズム、情熱、人間の力強さを感じさせる写真が見る者を圧倒します。
刺繍工房「ルサージュ」のアーティスティックディレクターを務めるユベール・バレールは、コルセットデザイナーとしても活躍する人物。芸術と工芸をつかさどるギリシャ神話の女神アテナなどからイメージを広げた作品は、まさにテキスタイルの彫像です。
International Festival of Fashion, Photography and Fashion Accessories in Hyères
イエール国際フェスティバル 公式サイト:
https://villanoailles-hyeres.com
装苑オンライン関連記事:
第35回 イエール国際フェスティバル、ファイナリスト発表!
第35回 イエール国際フェスティバル、受賞者決定!
イエール、アクセサリー部門のグランプリはゴミから生まれた帽子
Photographs:濱 千恵子 Chieko HAMA
Text:B.P.B. Paris