【From パリ支局】第35回 イエール国際フェスティバル、受賞者決定!

10月15日から18日まで、第35回イエール国際フェスティバル(International Festival of Fashion, Photography and Fashion Accessories in Hyères)が開催された。

フェスティバルのメインイベントは、若手デザイナーの登竜門であるファッション・コンペティション。だが、今年は新型コロナウィルスの影響により、通常4月の会期が10月に延期され、審査委員長のJ.W.アンダーソンをはじめ、多くの審査員がリモート参加に。一方、ファイナリスト10人は全員そろうことが叶い、プレゼンテーションやランウェイショーによる審査に臨んだ。

そんな中で迎えた今回、みごとグランプリに輝いたのは、ベルギー人のトム・ヴァン・デル・ボルト(Tom Van Der Borght)。カラフルで弾けるようなパワーにあふれたコレクションは、コンフォミズム(順応主義、画一主義)との戦いをテーマに、デザイナー自身の経験が色濃く反映されている。「I'M NOT A MONSTER(私はモンスターではない)」などのメッセージを綴った装飾、登山用ロープや梱包資材の意外性のあるマテリアルも印象的で、エネルギーに満ちたショーが観客を魅了。市民賞(Public Prize City of Hyères)もダブルで獲得した。

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グランプリに輝いたトムには、プルミエール・ヴィジョン(Première Vision)から2万ユーロ(約250万円)の賞金が授与され、シャネル傘下のメティエダールのアトリエ(刺繍、羽根細工、帽子、靴、金銀細工など、オートクチュールも手がける熟練の職人のアトリエ)から同額相当の技術提供が約束された。


昨年創設された「シャネル メティエダール 19M プライズ(The CHANEL Métiers d'art 19M Prize )」の受賞者はフランス人のエマ・ブリュッシ(Emma Bruschi)。このプライズは、メティエダールのアトリエ10軒とファイナリスト10人が1対1でコラボレートし、最優秀作品に授与されるというもの。

受賞したエマは、羽根細工や花細工で知られるルマリエ(LEMARIÉ)とコラボレートし、麦わらと羽根を用いたイヤリングを製作。コレクションでも麦わらをメイン素材に、地方に伝わる技術を取り入れた牧歌的なクリエイションを見せた。

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「シャネル メティエダール 19M プライズ」を獲得したエマ(写真上:左から2番目)には、シャネルから新作のクリエイションのための支援金2万ユーロが贈られ、次回のフェスティバルで展示する機会が与えられる。


また、フランス人のマルヴィン・エムトゥモ(Marvin M'Toumo)がクロエをイメージした作品のコンペティションで「クロエ賞(Chloé Prize)」を獲得。自由な空気をまとったフェミニンなシルエットが高く評価された。

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クロエ賞のマルヴィン(写真上:左)には、クロエから2万ユーロの賞金が贈られた。


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今年のフェスティバルの様子。メイン会場のヴィラ・ノアイユにて。


フェスティバルの公式Facebookでは、ショーのフルビデオやファイナリストのインタビューも紹介。興味のあるかたは、こちらも併せてチェックを。

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Photographs:濱 千恵子 Chieko HAMA
Text:水戸真理子 Mariko Mito(B.P.B. Paris)

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