【From パリ支局】2020-'21AWパリコレクションのトピックス - vol.2 波に乗るアフリカ勢

--文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。

新型コロナウイルスが混沌とした不安をもたらした2020-'21年秋冬パリコレクション。そんなシーズンではあったが、勢いに乗るブランドも確かに存在する。

まず挙げられるのは、アフリカ人デザイナーの活躍だ。今回の公式スケジュールでは、アフリカに拠点を置く2つのブランドが新たに加わりコレクションを披露。いずれも昨年のLVMHプライズで脚光を浴びた若手で、新しい市場として業界が注目するアフリカが更にクローズアップされることになった。

初日にショーを行ったケネス イズ(KENNETH IZE)はナイジェリアから参加。オーストリアで育ったデザイナーのケネス・イズドンモウエン(Kenneth Izedonmwen)はウィーン応用美術大学でファッションを学んだのち、2016年にブランドを立ち上げ、自身のルーツであるアフリカに活動拠点を構えている。

発表されたのは、アフリカの手工芸を取り入れたカラフルでエネルギッシュなコレクション。フィナーレにはスーパーモデルのナオミ・キャンベルが登場し、ショーを盛り上げた。

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色鮮やかなチェックやストライプが目を引いたケネス イズのコレクション。アフリカの民族衣装から着想を得たルックも豊富に展開された。写真下左はフィナーレに登場したナオミ・キャンベル、右はデザイナーのケネス。


プレゼンテーション形式でコレクションを発表したテベ・マググ(Thebe Magugu)は、26歳の若さだが昨年のLVMHプライズでグランプリを獲得した有望株のデザイナー。南アフリカ出身で、ヨハネスブルグのファッションスクールを卒業後、複数のインターンシップとディストリビューターの仕事を経て2015年に自身のブランド、テベ マググ(THEBE MAGUGU)を始動させた。

提案するのは女性の日常のためのコンテンポラリーな服。テキスタイルやディテールにアフリカン・テイストが加味されているのが特徴だ。

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現代美術館「パレ・ド・トーキョー」の地下で開催されたテベ マググのプレゼンテーション。アフリカのマスクを付けたマネキン10体と映像を使った演出で独自の世界観を表していた。写真下右はデザイナーのテベ(左)とルイ・ヴィトン エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントのデルフィーヌ・アルノー。


また、今シーズン活躍が目覚ましかったのはアフリカ系のモデルたち。もともと国際色豊かなパリのファッションウィークだが、かつてないほど様々なブランドのランウェイで多数起用され、大きな存在感を放っていた。

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写真上:左からルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)©Louis Vuitton Malletier、ディオール(DIOR)©DIOR。中:左からロエベ(LOEWE)、ミュウミュウ(MIU MIU)。下:左からセリーヌ(CELINE)、ヴァレンティノ(VALENTINO)。


Text: 水戸真理子 Mariko Mito(B.P.B. Paris)


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シリーズ:【From パリ支局】2020-'21AWパリコレクションのトピックス
- vol.1 ウイルスの影響も
- vol.3 色の衝撃
- vol.4 永遠のロングドレス
- vol.5 ワードローブにきらめきを
- vol.6 パワフルなランジェリールック
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