「TOKYO NEW AGE」2016 S/S COLLECTION チャレンジする若手たちがいる

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東京ニューエイジというのは、2013年10月に山縣良和(リトゥンアフターワーズ)と坂部三樹郎(ミキオサカベ)が企画・プロデュースした渋谷・パルコミュージアムでのユニークな展覧会「絶・絶命展」に参加した若手デザイナーの中から進化したコレクションと言っていいだろう。ファッションショーの形で発表するようになって今回で3シーズン目。継続して山縣+坂部がプロデュースしている。今回の参加メンバーは、大月壮士(ソウシオオツキ)、青木明子(アキコアオキ)、吉田圭佑(ケイスケヨシダ)、村上亮太+村上千明(リョウタムラカミ)、横澤琴葉(コトハヨコザワ)の5組(登場順/写真上から2列ずつ)。
白のシャツと黒のボトム、白いスニーカーの組み合わせをベースに赤を効果的に加え、水引や折り紙、紐結び、着物打ち合わせなど、和を連想させるデザインをスーツからカジュアル、ミリタリーと振幅を作り、あえて儀式張った形にまとめることで輪郭のはっきりしたコレクションに仕上げたのは、ソウシオオツキ。続くアキコアオキは、透ける素材、ゆるい編み地のニット、パーツのような服、破片を紐で結び合せた服など、形があるものと崩れていくものとの対比を見せてくれたが、少し未消化で、不協和音で終わっているところが残念だった。見たことのないアイテムがあって、次に期待したい。アクセサリーとしての服と考えれば、活動の幅は広がるように思う。前回はエスモードの卒業ショーで発表、中学生の内面を可視化したようなユニークな演出が目に止まったケイスケヨシダ。今回も、独特の視点で選んだことがわかるモデルを登場させて思春期特有の矛盾を抱えた世界観を見せた。ジャージーやTシャツ、女生徒の制服のような服やセーターなど、リアルなアイテムのまとめ方はとてもいいが、気になったのは2点登場したオーバーサイズのスーツ。この位置付けが今後の課題かもしれない。親子の共作を続けているリョウタムラカミは、母、千明さんの制作が加わることで、ストリートとレトロ、ラフな仕上げと丁寧な仕上げが混戦し、時代不詳の作品になっている。スポーツウェアに高島屋の紙袋を模したバッグの組合せは、とりわけおもしろい。最後のコトハヨコザワは、ミシンや原型を使わないで服を作る簡易クチュールの実験のようなコレクション。相当なセンスがないと成功しないので、思いついても実行しない人が多いが、横澤さんのチャレンジングな姿勢は頼もしい。素材などさらに練ってほしい。
というように、つっ込みどころはいくらでもあるけれど、この東京ニューエイジのチャレンジ精神は素晴らしいと思う。プロデュースし続けている山縣さん、坂部さんには、1990年代にパリに一丸となって出て行ったアントワープの仕掛け人の心意気を感じてしまった。

Project : TOKYO NEW AGE / 東京ニューエイジ
Brand : SOSHI OTSUKI / AKIKOAOKI / KEISUKEYOSHIDA / RYOTAMURAKAMI / kotohayokozawa
Designer : 大月壮士 / 青木明子 / 吉田圭佑 / 村上亮太・村上千明 / 横澤琴葉
Date : October 12th 2015
Start : 15:30
Place : Shibuya Hikarie Hikarie Hall B
Director : Rie Sasaki (5MEDIT)
Hair : Hidetoshi Saiga (TONY&GUY JAPAN)
Make : Megumi Kimura and the M・A・C Pro team
Music : TAAR
Photographs : Jun Tsuchiya (B.P.B.)
Text : Mariko Nishitani

PR01. HARAJUKU PRESS ROOM
www.pr01.com
TEL03-5774-1408

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