「minä perhonen」2015-'16 A/W COLLECTION 20年という時間が作り上げた「コク」

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ブランド創立20周年の今年、ミナ ペルホネンはいくつかの記念イベントを開催した。まず、5月から6月にかけて東京・青山のスパイラルガーデンでのミナカケル展。田根剛の会場構成で、ダイナミックに20年分の作品が様々な切り口で展示された。ここで私たちは、単なるファッションブランドのデザインの変遷ではなく、むしろミナ ペルホネンというブランドの「変わらない」という稀有な特徴や本質を実感できた気がする。それに合わせて出版された『ミナカケル 手から手へ 受け渡される価値』は、皆川明の言葉を中心に、ミナの制作、営業、総務、プレス、販売などのスタッフ、取引のある染色や織物の工場、外部スタッフなど多くの人の証言を集めて構成。そこに鈴木理策のドキュメント写真が時間の流れを感じさせる、いわば上記の展覧会の背骨のような書籍だ。周年記念の本はとかくファッションやデザインの美しさを見せつけて終わることが多い中、この本はミナが目指すものが何かを感じさせる。
さてそんなイベントに先駆けて発表された2015-16年秋冬のコレクション、テーマは「コク」。料理などのあの「コク」である。それは20年という時間が醸成したものでもあり、技術の積み重ねによって可能になった新しく、深い味のテクニックである。そしてコレクション自体は、いつも以上に多様で、ニュートラルな、ミナらしさが詰まっているようでありつつ、ミナらしさから飛び出した部分も感じさせるダイナミックで多彩なコレクションだった。
まず色彩が飛び込んでくる。オレンジやブルー、ネイビー、黄色、黄緑など10数色の毛糸を植え込んだような「ポトフ」。ボヘミアンで野趣溢れる雰囲気を放ちながらもモダンさが、ミナっぽい。と思うと、グレー地で、裏地のブルーがところどころ露出したような「ワンダー」もこれまでにない感じ。さらに、カシミアのホームスパンやルイス島のハリスツィードなど、無地で上質な織のラインが、プリントや刺繍などの主役の陰で光る。いい「コク」を出している。きっといろいろなタイプの顧客が、迷いながら好きなものに行き着けるようなラインナップになっているのだろう。ミナ ペルホネンでは、「リュクス」「リラックス」「クラシック」の新しい解釈ををこれからも追求していくという。

Brand : minä perhonen / ミナ ペルホネン
Designer : Akira Minagawa / 皆川 明
Photographs : Norio Kidera
Hair & Makeup : Eri Akamatsu(esper.)
text : Mariko Nishitani

ミナ ペルホネン
www.mina-perhonen.jp
TEL03-5793-3700

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